牛の健康管理に向けた取り組み

Meiji Seika ファルマ
株式会社
生物産業事業本部
動薬飼料部廣瀬 和彦
明治飼糧株式会社
経営企画部松ヶ迫 博文

グループを横断した「動物薬」「飼料」2方向からのアプローチ

酪農・肉牛などの畜産農家の方々に向けた、さまざまな製品・サービスを展開する明治グループ。その中心的役割を担うのが、動物薬事業を営むMeiji Seikaファルマ(株)と、養牛用専門飼料メーカーである明治飼糧(株)です。同じ分野で2社が手を取り合うことで、グループシナジーを発揮し、より大きな貢献ができるのではないか—そうした発想を原点に、九州エリアから協働による取り組みが始まりました。

Q.九州で2社による協働が開始された背景を教えてください

A.廣瀬 各拠点で担当エリアのお客さまを一緒に訪問したり、共同セミナーを開催するとともに、両社のメンバーが現場レベルで適宜連絡を取り合い、情報共有を進めています。最初のきっかけとなったのは、2011年に実施した合計2週間のセミナーツアーです。これにより社員同士お互いの顔が見える関係ができ、急速に協働で取り組む体制が整いました。

松ヶ迫 セミナーツアーに合わせて販売をスタートした牛用飼料の共同開発も、2社のシナジーを発揮した事例と言えますね。搾乳牛や子牛の必須栄養素・ミネラルを吸収しやすくする「キレートミネラル」を使った混合飼料を企画し、お客さまには大変好評をいただいています。その他、当社でも動物用医薬品販売の許可を取得し、お客さまからの牛舎の衛生管理についての相談を受け、Meiji Seikaファルマ(株)に相談して同社の強みである牛舎の衛生や消毒に関連する商品を取り扱うようになりました。

廣瀬 牧場のハエ対策なども、両社の現場スタッフが発案し、お客さまの支持を得て継続してきた取り組みです。牛へのストレスの大きいサシバエやイエバエの発生源対策として、明治飼糧(株)でも当社のハエ駆除剤をお客さまにご提案いただく一方、当社の営業担当が講師となってお客さまへの勉強会を行うなど、両者が一丸となってサポート体制を充実させています。

Q.協働により、どのようなメリットを感じていますか?

A.廣瀬 Meiji Seikaファルマ(株)の私たちの部署は、養豚生産者への稼働が中心となり、酪農・肉牛の畜産農家での稼働が少なかったために、なかなか牛市場での売上を増やすことができませんでした。そのため、牛の飼料に特化した事業を営む明治飼糧(株)と組むことで、ビジネス領域は大幅に広がりました。また、取り組みを重ねるうちに、当社も明治飼糧(株)も同じ「meiji」という認識がお客さまにも浸透してきたように感じます。動物薬に関わることなら当社が、飼料や栄養面のことであれば明治飼糧(株)がサポートできます。どちらに何をご相談いただいても、グループ間で連絡を取り合いすぐに解決につなげることで、お客さまの信頼感は大きく高まりました。

松ヶ迫 当社もまた、Meiji Seikaファルマ(株)との協働により、これまで少なかった企業型の畜産経営者のお客さまとの取引が拡大しています。互いの売上に貢献できることは、グループとして大きなメリットですし、何より課題解決の幅が広がりお客さまに喜んでもらえることが大きいと思います。私たちの事業はお客さまの成長があってこそ。「meijiのおかげで良い生産物ができ、経営も順調に進んでいる」というお客さまの声を聞くのが一番のやりがいです。

Q.今後に向けて目指すべきこととは?

A.松ヶ迫 九州エリアで始まった取り組みですが、「お客さまが抱える悩みを解決する」という両社のビジネスは全国どこでも変わらず、他エリアにもぜひ浸透させていきたいですね。九州拠点でシナジー効果を実感した両社の社員が、転勤先で同様の活動を広げるといった動きも徐々に生まれてきています。「お客さまのために何ができるか」を追求する点で、両社の目的は完全に重なっており、一緒にできることは多々あります。

廣瀬 動物のケアの支援によりお客さまの課題に応えることは、結果として牛乳や乳製品のおいしさを高め、meijiブランドの商品価値の向上にもつながります。こうした協働は他社には真似できない、明治グループならではの強みであり、全社に広げていければと思います。

活動パートナーの声
牛の健康のためのサポートをしていただいています

菊永 哲志 さま(左)
哲朗 さま(右)

私の農場は70頭余りの牛を保有し、親子2代で経営しています。酪農の仕事は重労働で多くの課題がありますが、1番の願いは「牛が元気でいること」です。牛の体調の変化は生乳の質や量に影響が大きく、健康管理が欠かせません。明治の担当者には実際に牛の様子を見てもらい、きめ細やかな飼料の調製や牛の快適性についてのアドバイスをしてもらっています。また、気温が高くなってくると、牛のストレスになるハエの問題もありますが、駆除や衛生管理に関する適切なアドバイスは牛の成育環境の向上に役立っています。明治グループにはこれからも牛の成長、成育環境改善の両面から良き相談相手となり、サポートしていただきたいです。私たちも良質な生乳を継続的に生産できるよう取り組んでいきます。

陸の豊かさを守ろう パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsとの関連

CSR報告書2017より