明治グループの食育活動

株式会社 明治
お客様相談部和田 公子
株式会社 明治
広報部飯泉 千寿子

Q.食育活動を始めたきっかけはあるのでしょうか?

A.和田 1970年代、食の欧米化が進み食生活のバラエティが豊かになってきました。その一方で、日本人全体にカルシウム不足が進み、その改善をはかるため牛乳を使った料理の開発、普及活動に取り組んだことがきっかけです。スタート時には「食育」という言葉はありませんでしたが、約40年前に始めたこの活動が現在の明治の食育へとつながっています。子供たちの食生活を担う大人向けに始動し、高齢者や妊産婦の栄養を考慮したメニューをスーパーや病院に提案するなど積極的に活動へ取り組みました。

Q.なるほど。会社の問題ではなく日本全体の問題の中から明治の食育への取り組みが始まったのですね。活動をする中で気づいた事などありますか?

A.和田 小学生の保護者を対象に乳製品を使った料理や食べ方の普及を目的に料理教室を開催した際、こういった機会が少なくとても喜んで頂けました。料理教室ではこちらが講師という立場ではあるものの、お客さまから学ぶことも多くありました。この活動はお客さまの健康を願う明治の想いが詰まった活動だと思います。

Q.明治の想いをじかにお客さまに伝え、じかにお客さまの声が届く良い活動ですね。現在はどういった活動内容となっていますか?

A.飯泉 (株)明治は2006年に食育活動を本格化させました。この10年は心身の健康・食事の重要性などをテーマに「ミルク教室」を開催してきました。クイズなどを交え楽しく集中して受講できるよう工夫したり、バター作りなど乳の変化を五感で感じられる体験プログラムも交え行いました。こうした取り組みの中で朝ごはんに関するセミナーは「早寝早起き朝ごはん」運動に貢献した活動として平成26年度文部科学大臣表彰を受けました。

※食育基本法で定める「食育」とは
食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育、体育の基礎となるべきものと位置づけられるとともに、さまざまな経験を通じて、「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの

Q.明治の取り組みは多くの人に認められてるという事ですね。さて、これからについてはどのようにお考えでしょうか?

A.飯泉 やはり皆さまの健康な食生活に貢献していきたいと考えています。2015年秋に新たにチョコレートをテーマとし、チョコレートの歴史、商品になるまでの過程などを楽しく学ぶ「カカオ・チョコレート教室」を始めました。自分たちの食には多くの人が関わり成り立っていることを、このプログラムを通して知ってもらえればと思います。また、(株)明治は2020年の東京オリンピック・パラリンピックのゴールドパートナーとなります。スポーツ選手の栄養サポートをしてきた実績もあるのでこれらを生かして「運動と食」に関する食育活動も展開していきたいです。これからも価値ある商品を提供するとともにこのような活動を継続していきたいと考えています。

有識者の声 企業だからこその活動を

食育は、思考力や判断力をはじめ、今日の子どもたちに必要なさまざまな力を育てることができます。「何を食べるか」ということは「どう生きるか」につながっているからです。さらに食べ物を通して“人”の存在に思いを致すことができれば、感謝の心やコミュニケーション能力を育てることができます。「みるく教室」で1年間、牛乳に関わる授業を経験した子どもたちが、普段の授業の中でふと、「この鉛筆の向こうにいろいろな人たちがいるんだな」とつぶやいたそうです。つまり牛乳やチョコレートなど、リアリティのある“モノ”を通してさまざまな経験をした子どもたちは、その経験を他に転用でき、さまざまに活用できる学力を身に付け育つのです。このような体験学習は企業だからこその説得力があると感じます。活動を進めていただくことを大いに期待します。

藤本 勇二 講師
武庫川女子大学

明治グループCSR報告書2016より