明治のバターは、創業間もないころから生産を開始。当初「金鵄バター」や「極東バター」といった複数の商標で展開していた。1932年からは明治の牧場の生乳を使用した本格的な生産をスタート。日本において早い時期での工業生産を展開し、「明治バター」を大量生産した。戦前から続く明治のバターは、現在も多くのお客さまに愛用されている。
明治のマーガリンは、戦後間もない1951年に販売を開始。それぞれの時代に合ったマーガリン商品を発売してきた。現在では、「コーン」ブランドを主軸として、脂肪分を70%カットした「オフスタイル」や北海道産生クリームとふわっとした食感が特長の「クリーミースムース」など他にない差別化されたラインアップでお客さまに選ぶ楽しさを提供している。
バターの利便性を高めた「明治チューブでバター1/3」
「明治チューブでバター1/3」は、現在ではどこのお店でも取り扱いのあるロングセラーアイテム。この商品の開発エピソードについて紹介する。
バターはパンに塗るだけでなく、塩やしょうゆと並び料理の調味料としても多用されている。開発の発端はバターは硬くて使いづらいといった消費者の抱える不満を解決し、軟らかくして使い勝手を良くすることを目的として開発に着手した。開発スタッフは、試行錯誤の末、独自の乳化技術によりチューブから絞り出せる硬さにたどり着いた。またチューブ形状にすることで、中身が軟らかいことが伝わる、冷蔵庫の中で匂い移りがしない、省スペースで済むなど家庭におけるバターのさまざまな課題を解決したことが、現在までのロングセラーにつながっている。