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VAAM

ターゲットを絞った普及販促活動で
固定ユーザーを獲得

1995年に誕生した「VAAM(ヴァーム)」は、当初一般層よりも、日常的に持久力系の運動を行うアスリートにターゲットを絞った普及販促活動が奏功し、売り上げを伸長させた。その後、500mLペットボトルタイプやゼリータイプを順次市場投入し、ラインアップを拡充するとともに、フィットネスクラブやランナーを中心とした独自の普及活動を展開し一般層を拡大。
2000年に、愛用者だった高橋尚子選手がシドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得し、翌2001年にアミノ酸飲料ブームが到来すると需要が急増、2002年には大幅に売り上げを拡大させヒットブランドへと成長する。近年は、アミノ酸研究さらなる深耕による商品力の強化と、競技者に加え趣味や健康、ダイエットのために運動する愛好家層へ向けたマーケティングを展開し、ユーザーを拡大している。

FOCUS!

きっかけはスズメバチの生態研究

「VAAM」誕生の発端は、理化学研究所の阿部岳専任研究員によるスズメバチの生態研究だった。スズメバチが1日に100kmを飛び回るスタミナの持ち主であることに着目し、運動時の脂肪燃焼を促進させて驚異的なスタミナを引き出す17種類のアミノ酸混合液「V.A.A.M.」(Vespa Amino Acid Mixture:スズメバチアミノ酸混合液)を発見。これを受けて明治は、1991年に理化学研究所との共同研究を開始。ヒトでも運動時の脂肪燃焼を促進してエネルギーに変えることで、持久力を向上させて疲労を抑える効果があり、それを強く体感できることを確認し、「ヴァーム」は商品化に至った。

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