2020中期経営計画 〜Beyond meiji 第1ステージ〜

「継続的戦略課題への取り組み」と「成長に向けた新たな挑戦」を基本コンセプトに5つの重点方針に沿って2020中期経営計画を達成します。

基本コンセプト

「継続的戦略課題への取り組み」と「成長に向けた新たな挑戦」

経営目標

2020年度
連結売上高
1兆3,500億円
2020年度
連結営業利益(率)
1,250億円(9.3%)
2020年度
海外売上高
1,420億円
2020年度
海外営業利益
95億円
ROA*11%台(食品13%台、医薬品6%台)
D╱Eレシオ0.5以下
ROE13%台
配当性向30%を目安に安定的継続的な利益還元

*ROA=営業利益/期初・期末平均総資産

重点方針

  • 1コア事業での高シェア・高収益の実現

食品セグメント

ヨーグルト、チョコレート、栄養食品のさらなる拡大

ヨーグルトでは「ブルガリアヨーグルト」の健康価値を伝えるとともに「明治 THE GREEK YOGURT」などの新商品の育成にも取り組みます。プロバイオティクスでは既存品を中心に、エビデンスを継続的に訴求し、需要を深掘りして持続的な成長を目指します。

チョコレートでは「チョコレート効果」と「明治 ザ・チョコレート」のラインアップを拡充しながら、顧客層の拡大とリピートの促進を狙います。

栄養食品では既存商品に加えさまざまな形態の新商品も市場に投入し、新たな需要を喚起していきます。

流動食では市販用「メイバランス」の販売ルートの拡大を図っていきます。

【国内】連結売上高(億円)
国内シェア*2

*1CAGR:年平均成長率
*2シェアは17年度当社調べ

将来の成長ドライバーの育成

チーズ、フローズンデザート、業務用商品は次期「コア」領域にすべく、トップシェアを狙って育成していきます。

チーズはトップシェアのカマンベールチーズの売り上げ拡大に加え、ナチュラルチーズの新商品を投入して、年々伸長するチーズ市場でシェアを獲得します。

フローズンデザートでは高付加価値商品「エッセルSweet’s」を定着させ「エッセル」ブランドの更なる拡大を図ります。また、「健康機能」を軸に新たな商品の開発にもチャレンジします。

クリームや製菓材料などの業務用商品については独自性のある商品を開発し、新たな取引先を開拓していきます。

【国内】「成長」領域 売上高(億円)
国内シェア

医薬品セグメント

コア領域での製品価値最大化とさらなるプレゼンス向上

感染症領域では新たにワクチン事業へ参入したことで予防から治療薬までのラインナップが揃い、より幅広い情報提供が可能となりました。うつ・統合失調症領域では新薬とジェネリックの豊富なラインアップを生かし患者さんの状態に合わせた提案を行います。また、主力の統合失調症薬「シクレスト」を伸長させるため統合失調症領域の拡大へ対応した営業体制を整備していきます。免疫・炎症領域では耳鼻科、内科を中心に経口アレルギー性疾患治療薬「ビラノア」の積極的な普及活動を行います。

【国内】連結売上高(億円)
国内シェア目標*1

*1:シェアは当社調べ
*2:処方患者ベースのシェア

ジェネリック医薬品では、抗菌薬や中枢神経領域の「スペシャリティ領域」において、新薬と組み合わせた情報提供で数量拡大を図ると共に、生活習慣病や消化器領域などの「エッセンシャル領域」を強化します。タイやインドネシアでの製造に加え、インドの子会社での日本向け生産も開始し、海外における低コスト生産体制が整備されました。薬価が厳しく引き下げられる中、海外子会社で生産することにより低コストで高品質な製品を安定供給できることは大きな強みです。また、韓国のDMバイオ社で取り組むバイオシミラーの開発も着実に進めてまいります。

薬価改定などの厳しい環境を克服しジェネリック医薬品の売上高650億円を目指します。

  • 2海外市場での成長基盤の確立に向けた積極的な事業拡大

食品セグメント

中国市場での取り組み強化

今中計では特に中国に注力し、2020年度に現在の約2倍となる売上高230億円を目指します。牛乳、ヨーグルト、菓子、アイスクリームなどの既存商品ラインアップを拡充するとともに、Eコマースなどのネット販売に対応する新たな商品の開発も行います。中国でのスポーツ栄養商品の展開も検討していきます。

海外事業全体では、グローバルでの明治グループの企業価値を向上させるために、海外でのマネジメント体制を見直し、“meiji”のコーポレートブランドの認知を高めていきます。2020年度、海外事業全体で売上高900億円を目指します。

【海外】連結売上高(億円)
地域別売上高の拡大イメージ

医薬品セグメント

メドライク社のCMO/CDMO*1事業の拡大

成長が期待されるアジア市場をはじめ世界各国へ向けグローバルな事業展開を加速していきます。現在、インドネシア、タイ、中国、スペイン、インドなどにある現地子会社を拠点にグローバルな生産体制・販売網を活かし、世界各国の医療や畜産業に貢献しています。

中でも、けん引役となるのがインドのメドライク社です。

メドライク社では、低コストと適正品質を武器にアメリカを除く世界50か国に製品を製造・供給しています。今後も製造受託のニーズは高まると予想されますので、既存顧客からの受注拡大に加えて、新規取引先の開拓を進め、事業をさらに成長させていきます。

メドライクの強み

  • グローバルな販売網
  • 世界50ヵ国以上で承認取得
    (ヨーロッパ、カナダ、アフリカ、アジア、オセアニア)
  • インド国内に7工場
  • 大手グローバル企業への供給実績
世界の固形製剤CMO市場
【海外】連結売上高(億円)

*1CMO:Contract Manufacturing Organization(医薬品受託製造機関)
CDMO:Contract Development and Manufacturing Organization(医薬品受託製造開発機関)

  • 3健康を軸とした新たな価値領域での仕掛け

グループ

「健康・予防領域」においてユニークな価値を提供

明治グループは、食品と医薬品の両事業を有する「食と健康」に関わる企業です。この強みを活かして、グローバルでも大きな関心を集め、将来に向けてさらなる市場拡大が見込まれる「健康・予防」領域へのアプローチをグループ全体で強化していきます。食品セグメントにおいて培われてきた「栄養学の知見」「乳・乳酸菌・カカオの研究成果」「栄養設計技術」などと医薬品セグメントが持つ「薬理学の知見」「合成技術」「微生物・バイオ技術」などを組み合わせていくことはもちろん、そこに社外の知見も積極的に取り入れていく方針です。2017年には経営会議直属の「オープンイノベーション推進委員会」を設置し、産学共同研究やベンチャー企業への出資なども含め、長期視点で取り組む研究テーマについて協議しています。こうした取り組みによって連続的なイノベーションを起こし、新たな健康価値を提供することで「健康・予防領域」においても世界トップクラスの企業を目指していきます。

グループの強みとオープンイノベーションの積極的な活用

  • 4構造改革の継続的な実行と個別事業課題の克服

食品セグメント

グランドデザインの着実な実行による生産性の向上

下記の方針を着実に実行し、KPI(重要業績評価指標)を達成することで、生産性向上を目指します。

牛乳事業の収益改善

牛乳事業では、全国展開した「明治おいしい牛乳」の900mLパッケージを定着させ、製法や「おいしさ」へのこだわりを訴求したマーケティングをいっそう強化していきます。また、付加価値の高い乳飲料など新商品の開発や生産体制の効率化も進め2020年度に黒字化を目指します。

【国内】牛乳事業*売上高(億円)
「明治おいしい牛乳」ブランド 容量別売上高

医薬品セグメント

農薬パイプラインの開発を進め、生物産業事業の収益を改善

現在主力品のイネいもち病除草剤「オリゼメート」と茎葉処理除草剤「ザクサ」の収益性の向上を図ることに加え、期待の農薬パイプラインの開発を進めていきます。「ME5343 農業用殺虫剤」「ME5223 農業用殺菌剤」「ME5382 農業用殺虫剤」は全て自社から生まれグローバル企業へ導出しました。これらのロイヤリティと、原体輸出のビジネスを拡大することで、生物産業事業の利益改善を果たします。

期待の農薬パイプライン

  • 5経営基盤の進化とCSRの推進

新たに定めた経営人材像(リーダーシップバリュー)をもとにサクセッションプランを体系化・運用していくなどマネジメント体制の整備を行っていきます。CSRについては「明治グループCSR2026ビジョン」で設定したKPIを着実に達成していくことで社会課題の解決に貢献、企業価値の向上に繋げていきます。