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田中陽一

※所属・内容は取材当時

たとえば、食道がんの再発。まだ標準治療が確立されていない疾患を何とかしたい。

もし、私がこの治療法について医師の先生方に情報を提供しなければ、命を落とされる患者さんがいらっしゃるかもしれない。そんな切実な想いが、MRとしての今の私の原動力になっています。世の中にはまだ、治療法が確立されていない疾病がたくさんあります。「がん」はその代表的なものであり、多くの患者さんが苦しまれています。今、私が力を注いでいるのも、この「がん」の新たな治療法を患者さんが選択できる環境をつくっていくこと。Meiji Seika ファルマでは、他社が手がけていない「がん」の治療法の開発提供に取り組んでいます。それは、体内に投与すると、がん細胞などの腫瘍に集積する性質を持つ物質を利用し、そこにレーザー光を照射することで光化学反応を起こし、腫瘍だけを局所的に壊死させるPDT(光線力学的療法)という治療法。当社は「レザフィリン」というPDT用の薬剤を開発し、この治療法の普及を図っています。たとえば食道がんの患者さんが、治療後に腫瘍が遺残したり再発してしまった場合、これまでは標準治療が確立されていませんでしたが、このPDTがきわめて有効であることが判り、医師の方々にぜひお伝えしなければと奮闘しているところです。

チーム一丸となってMR活動を推進。
絶望的だった患者さんを救うことができた。

いかに優れた治療法が生み出されようと、それを医師の先生方に理解していただかなければ、患者さんのもとには届かない。PDTはまだなじみのない治療法であり、その意義を先生方に認めていただくために懸命に努力しました。すでにPDTを実施している施設を担当するメンバーから情報収集して治療例をアピールしたり、また、本社の「がん」に関する専門部署の知見も借りるなど、チーム一丸となってMR活動を推進。そして半年後、都内の大学病院の消化器系の医師の方から「ある患者さんで採用したい」という連絡が……その患者さんは食道がんで一度手術を行ったものの再発してしまい、もはや外科的な処置ができない。このままでは食道がふさがって命に関わる恐れがあり、最後の望みとしてPDTを使いたいとのこと。治療後、しばらく経って医師の方から、患者さんやご家族が『この治療法のおかげで食事がとれるようになって嬉しい』と大変喜ばれていると伺い、その時はMR冥利に尽きる思いでした。今は大学病院だけではなく、近隣のクリニックに向けても情報提供に努め、同様の症状で苦しむ患者さんを一人でも多く救えればと、この治療法の啓蒙活動を続けています。

我々の使命は、医療パートナーとなって
「患者さんの笑顔」に貢献することだ。

この仕事は、ただ医薬品について詳しいというだけでは通用しません。私たちの使命は、あくまで患者さんの助けとなること。ですから、その患者さんがどんな病気で苦しまれているのか、その疾患そのものについて精通しておかなければならない。たとえば食道がんなら、現状ではどんな治療が行われているのか、再発率はどれぐらいなのか、再発した患者さんにはどのような処置が施されているのかなど、疾患を取り巻く状況を理解して初めて、医師の方々に有益な情報を提供できる。薬ではなく疾患を軸に先生方と患者さんの症状について話をしている時、まさに私も「チーム医療」の一員としてお役に立っている実感があります。たとえば「がん」を宣告された患者さんは、精神的なダメージを受けて鬱に陥るケースもあります。当社は精神科領域の医薬品も扱っているので、先生方からそうした話を聞くと、治療の妨げになる症状を防ぐ力にもなれる。先生方の専門外の領域もサポートすることで本当に感謝いただけますし、信頼もいっそう深まっていく。こうして多くの医療従事者の方々にパートナーとして選ばれ、ともに「患者さんの笑顔」に貢献していきたい。これからもそんなMRでありたいと強く思っています。