スペイン、オーストリア、中国、タイ、インドネシア、インド……
入社3年目に海外生産部に異動して以来、私がこれまで訪れた国々だ。
当社では、医薬品の原材料となる「原薬」を海外からも調達している。
その原薬を、グローバルな規模で安定的に供給される体制を作ることが、今の私の使命。
特に近年、当社の感染症医薬品が「基礎的医薬品」に指定され、供給責任がさらに高まっている。
タイで操業している合弁工場において、より効率的に原薬を生産するための
アイデアを現地スタッフとともに検討して実現に移したり、
あるいは調達先を増やすために原薬を製造する海外工場を新たに発掘し、
現地調査や品質評価、さらに日本に導入するための薬事対応などに日々取り組んでいる。
毎月のように海外に出向いては、各国の製造工場の方々と折衝。
若いうちからこうした重大な仕事を託され、異なる文化と接し、
慣れない英語でのコミュニケーションに苦労もあるが、
医薬品は患者さんの命に関わるものであり、供給が止まることは絶対に許されない。
そうした使命感、責任感が、今の私を奮い立たせている。
これからも、必要とされる医薬品を、多くの患者さんのもとに届けることに貢献していきたい。