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国内外の外部パートナーと手を取り合い、
カカオ産地に多方面からの支援を -
カカオ生産地への支援は、
明治だけでは限りがあります。
支援をより広げるために、
カカオ生産をより持続可能にするために。
明治は、世界中の外部パートナーと手を取り合い、
カカオ農家への物質的/技術的、
児童労働・強制労働撲滅、そして森林保護など、
多岐にわたるアクションを行っています。
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カカオ生産地への支援を
より広く、より深く。
「World Cocoa Foundation」
と共に活動を展開
カカオ・セクターのサステナビリティ確立のために、世界の主要なチョコレートメーカーやカカオ加工・流通企業などによって2000年に設立されたNPOである「World Cocoa Foundation(WCF)」に明治は2006年に加盟し、活動に参画してきました。
WCFの活動はアフリカ・東南アジア・アメリカのカカオ栽培地域の農家やコミュニティに利益をもたらしてきました。また、ガーナとコートジボアールにおけるカカオ関連の森林減少の停止や森林保護を目的とした、35社によるパートナーシップ「Cocoa & Forests Initiative(CFI)」にも参画し、ガーナでの活動を行っています。
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カカオ生産地での児童労働・
強制労働撲滅を目指す
NPO「ICI」に、
日本企業初の加盟
西アフリカのカカオ栽培における児童労働・強制労働撲滅のために。2002年、国際的なチョコレートメーカーや多様な国際機関によってNPO「International Cocoa Initiative(ICI)」が設立されました。
カカオ生産国として第1位、第2位であるコートジボワール、ガーナでは、18歳未満の児童労働者は156万人に上るとされています※1。
ICIの活動により、2015年から2020年の間に支援コミュニティでは児童労働が20%削減され、監視システムで特定されたリスクのある子供たちの危険な児童労働が50%削減されました※2。明治は、2021年10月に日本企業として初めて加盟し、その活動に貢献しています。- ※1 出典:「NORC Report」(シカゴ大学、2020年)
- ※2 出典:ICI Annual Report 2020
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マダガスカルでの
SDGs推進が評価され、
「JICA-SDGs パートナー」に
認定
2019年、JICA(独立行政法人国際協力機構)の支援により、マダガスカル共和国での支援活動をスタートしました。それは、「持続可能なカカオ産業の基盤作りにかかる普及・実証・ビジネス化事業」としてプロジェクト化されたものです。本活動がSDGs推進に貢献する取り組みとして評価され、明治は、JICAの「JICA-SDGsパートナー※3」に認定されました。メイジ・カカオ・サポートなどで培ったノウハウをいかし、現地で良質なカカオを生産・購入できる仕組みを推進する。そして、マダガスカルカカオを持続可能な産業に確立していきます。
※3 独立行政法人 国際協力機構(JICA)との関係を有する国内の 企業・団体のうち、SDGsに積極的に取り組んでいる団体に与えられる認定制度です。
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「国際協力機構(JICA)」と協働し、
カカオ産地での
児童労働撤廃に向けた
アクションをさらに推進
農家の貧困や森林減少、児童労働などカカオ産業の抱える社会課題の解決に向け、2020年1月JICAが「開発途上国におけるサステイナブル・カカオ・プラットフォーム」を設立し、明治ホールディングス(株)は2022年9月に本プラットフォームへ登録しました。そのプラットフォームの中で、児童労働の撤廃を目指してそれぞれの立場から期待される具体的な行動を示した「児童労働の撤廃に向けたセクター別アクション」が2022年9月30日に発表されました。明治ホールディングス(株)は、本プラットフォームへの登録と本アクションに参画し、業界団体、製菓企業、商社、コンサルティング会社、NGOなどと協働することで、カカオ産業における児童労働撤廃に向けた取り組みの加速および拡大を推進していきます。
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パートナーシップ会議と
CFI会議に出席しました2022年10月にベルギーのブラッセルにて、3年ぶりに対面でパートナーシップ会議が開催され、当社も出席しました。31カ国から業界リーダー、農家、政府関係者、関連団体、研究者ら約400人が集まり、サステイナビリティに関わる状況を共有するとともに、問題解決を模索するための議論などを行いました。
また、同じくブラッセルにて開催されたCFI会議にも出席しました。加盟企業36社が集まり、それまでの活動を振り返った後、2022年度からの3年間の活動計画立案について議論し、2023年5月に各社が計画を発表することを確認しました。会議の様子
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パートナーシップ会議と
CFI会議に出席しました2019年度のパートナーシップ会議がドイツのベルリンで開催され、加盟企業46社、カカオ農家、政府関係者、NPOら300名が出席しました。農家収入の向上、児童労働の撲滅、森林減少の防止などの重要課題に関して、問題点の共有、事例紹介、意見交換などが活発に行われ、今後もカカオ農家に焦点をあてた活動を継続していくという確認をして会議を終えました。また、CFI会議は署名企業30社により行われ、2019年の活動を振り返り、2020年のアクションについて情報交換や意見交換を行いました。
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生産国代表による報告
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各国農家代表による発表
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パートナーシップ会議と
フィールド・トリップに参加しました2018年のパートナーシップ会議が30ケ国から約300名を集め、ブラジルのサンパウロにて開催され、明治からも出席しました。ブラジルを含む南米での活動、中でも環境に関するテーマに焦点があてられ、議論が行われました。また、カカオ生産国での開催ということもあり、世界各地の農家によるセッションも行われました。
会議終了後には、フィールド・トリップが催行され、30名が参加。農園や研究機関などを訪問し、アグロフォレストリーなどブラジルのカカオ農業について理解を深めました。-
各国農家によるセッション
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フィールド・トリップ
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WCF代表による活動報告会を
開催しました4月にWCF副代表ティム・マッコイ氏を明治に招き、活動報告会を行いました。SDGsとも関わり、明治も参画しているCocoa & Forests Initiative(CFI)やCocoa Livelihoods Program(CLP)など各種活動について説明を受け、意見交換を行いました。明治は、WCFを通じたカカオ農家支援活動を、今後も積極的に進めていきます。
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2017年度パートナーシップ会議に
参加しましたカカオ、チョコレート業界関係者、技術・金融支援機関、NGOら約300名を集めてパートナーシップ会議が米国ワシントンで開催され、明治からも出席しました。従来よりも支援機関やNGOからの参加者も多く、サステナビリティへの関心の高まりが伺われます。
“テクノロジーとイノベーションを通じた持続可能性の加速”をテーマとして、トレーサビリティとデータの透明性、包括的成長と社会的影響、専門技術と効率化に焦点が当てられ、発表や議論が行われました。-
全体会議の様子
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分科会の様子
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2016年度パートナーシップ会議、
農園ツアーに参加しました過去最大の500名を集め、パートナーシップ会議がコートジボアールのアビジャンで開催され、明治からも出席しました。“People, Planet, Profit in a Changing World”をテーマに、サステナビリティ、女性農家の地位向上、森林減少、若手カカオ農家の育成、技術革新など幅広い内容について話し合われました。
また、会議終了後には、農園、研究施設やコミュニティなどWCF活動の現場を訪問するツアーも行われました。会議の様子
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カカオ豆に関するセミナーに
参加しました中南米産カカオ豆の香りと品質に関するセミナーがエクアドルのグアヤキルで行われ、カカオ生産者、研究者、チョコレート業界、政府関係者、市民組織らが集まり、明治も出席し、パネラーとして発表も行いました。中南米はカカオ豆の原産地とされ、生産地によって異なった個性の風味を持っており、WCFは中南米において、各種の研究、環境問題、農業の近代化、香りと品質といった点に力をいれて活動を行っています。明治は、これからもWCFなどを通じたカカオ農家支援を積極的に推進していきます。
セミナーの様子
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2015年度パートナーシップ会議に
参加しましたパートナーシップ会議が米国ワシントンDCで開催され、約200名が参加し、明治からも出席しました。テーマは、“Proud of our Past, Focused on our Future”で、WCF設立15周年を迎えるにあたり、これまでの活動を振り返るとともに、今後を見通すと言った内容でした。
WCFは、病虫害対策や児童労働撲滅などを進めるために様々な活動を始め、一定の成果をあげてきましたが、生産性の向上なども含め、今後も継続した取り組みが必要であるとの認識を共有しました。会議の様子
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WCF代表による活動報告会を
開催しました4月にWCF代表ビル・ガイトン氏を明治に招き、活動報告会を開催しました。生産性の向上とコミュニティの発展を図り、カカオ農家を元気にして経済的にも豊かにしていくための戦略であるCocoaActionや、それを実現するためのプログラムであるCLPなどについての説明を受けた後、活発な質疑応答により理解を深めました。明治は、第一期に引き続き、第二期(2014~2018年)にも資金提供しています。これまで20万人の農家が、生産性向上や農園管理についての指導を受け、対象国では収穫量が30~60%増えたとのことです。明治は、これからもWCFなどを通じたカカオ農家支援を積極的に推進していきます。
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第26回パートナーシップ会議に
参加しましたパートナーシップ会議がデンマークのコペンハーゲンで開催され、23か国からチョコレート・ココア業界、小売業者、カカオ生産国政府、NPO、研究機関の代表ら220名が参加し、明治からも出席しました。
テーマは、“Connecting Sustainability, Standards and Certification”で、カカオのサステナビリティ強化やカカオ農家支援に関する最新の状況を共有化しました。
また、西アフリカのカカオ農家や組合の代表も発表を行い、産地の様子を知るよい機会にもなりました。-
会場入口の展示
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パネルディスカッション
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第25回パートナーシップ会議および
カカオ農園ツアーに参加しましたパートナーシップ会議がカカオ豆生産国であるインドネシアのデンパサールで開催され、300名が参加し、明治からも4名が出席しました。会議ではカカオ農家支援に焦点が当てられ、カカオ農園の活性化、市場動向、サステナビリティと認証制度、カカオ農業経営などが取り上げられ、理解を深めました。
会議の翌週には、カカオ研究者やNPOメンバーとともに、WCFによる支援プログラムが実践されている複数のカカオ農園を訪問しました。農家の皆さんからも話を伺い、微生物を活用した病虫害抑制、施肥や接木、剪定などの栽培技術指導によって、農園の生産性が向上していることが実感できました。
明治は、今後もWCFを通じた農家支援活動を積極的に行っていきます。-
接木
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苗木ハウス
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WCF代表による活動報告会を
開催しました2月12日にWCF代表ビル・ガイトン氏を明治に招き、毎年恒例の活動報告会を開催しました。WCFによるさまざまなカカオ農家支援活動が充実してきており、具体的な成果を挙げている旨の報告と今後の活動方針について説明を受けた後、活発な質疑応答を行いました。
また、CLP参画を含むWCF活動への貢献についての感謝の言葉を頂くと共に、明治独自の産地支援、交流活動についても高い評価を頂きました。明治は、今後もWCFを通じたカカオ農家支援活動を積極的に推進していきます。 -
第24回パートナーシップ会議に
参加しました世界カカオ財団(WCF)の第24回パートナーシップ会議がドミニカ共和国の首都サントドミンゴで開催され、総勢250名が参加し、明治も出席しました。
カカオ豆産地での開催は、エクアドル、ガーナに続き3回目です。「アジア市場におけるラテンアメリカ産カカオの成長の可能性」のセッションでは、明治もパネラーとして参加して発表を行い、活発な質疑応答が行われました。
また、農園から発酵、乾燥工程までを見学するカカオツアーも催行され、同国におけるカカオ農業について学びました。-
セッションでパネル発表する明治社員(右)
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カカオツアー(農園見学)
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WCFの旗艦プログラムに
参画しました(株)明治は、世界カカオ財団(WCF)が展開している旗艦プログラムの一つであるCocoa Livelihoods Program (CLP)に2013年度から資金を拠出し、支援を開始しました。CLPは、西アフリカのカカオ農家の収入を倍増させるために、「マーケティング効率を高める」「カカオの生産量や品質を向上させる」「農家の競争力をつける」といったことを目標としているプログラムです。
ビル・ゲイツ財団、大手チョコレートメーカー、カカオプロセッサー、トレーダーなどが資金拠出していますが、アジアに拠点をおくWCF会員としては明治が最初の支援メンバーです。2013年度で第1期が終了したのち、2014年から2018年まで第2期の活動を計画しています。