「TICAD Business Expo & Conference」に出展

社会

持続可能な
調達活動

2025年10月16日

(株)明治と明治アニマルヘルス(株)は、2025年8月20日から22日まで、パシフィコ横浜にて開催された、TICAD9(第9回アフリカ開発会議)のテーマ別イベント「TICAD Business Expo & Conference」に出展しました。

「TICAD Business Expo & Conference」は、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催するTICAD9の公式併催イベントの一つで、アフリカ市場における日本企業のビジネス展開を支援することを目的としています。(株)明治と明治アニマルヘルス(株)は、日本企業による製品・技術・サービスの展示を行う「Japan Fair」ゾーンに出展しました。

■(株)明治の出展内容

(株)明治は、「Cocoa is not just for chocolate!(カカオはチョコレートだけのものではない)」をテーマに、カカオの種皮を原料の一部に活用した「カカオバイオプラスチック」を加工した食品トレーやボールペン、Tシャツおよび(株)明治が世界で初めて素材化※1に成功した美容サポート成分「カカオセラミド」を配合したチョコレート「カカオボーテ」などを展示し、カカオの未活用部位のアップサイクルを通じたチョコレートだけではないカカオの新しい可能性を提案しました。

出展ブース 「カカオバイオプラスチック」や「カカオセラミド」の展示

カカオはさまざまな課題を抱えています。例えば、カカオの実のうち、チョコレートとして使用されるのは全体の約3割(果肉と豆(種子))に過ぎず、残る部位は飼料や肥料、燃料などに利用されています。また、主要なカカオ生産国のアフリカでは、森林減少や児童労働といった社会課題が今もなお存在しています。

こうした課題解決に取り組み、持続可能なカカオ生産の実現に貢献するべく、(株)明治はこれまで約20年にわたり、カカオ農家を支援する活動「メイジ・カカオ・サポート」を行っています。その長年の支援活動の功績が認められ、ガーナ共和国では(株)明治の社員2人が、2つの村の開発チーフ(名誉酋長)に任命されました。今回、そうした取り組みをさらに発展させるべく、カカオの生産・調達だけにとどまらず、種皮などの未活用部位に付加価値を見出し、アップサイクル技術の現地ビジネス化を通じて、アフリカの持続可能なカカオ生産に貢献します。

※1美容成分・食品成分としてのカカオ由来セラミドの論文検索、特許検索、インターネット検索結果より(2024年1月、(株)明治調べ)

リリース

■明治アニマルヘルス(株)の出展内容

明治アニマルヘルス(株)は、アフリカ市場における動物用医薬品、特に鶏用ワクチンの製造・販売パートナーの探索のため、各国の政府要人、投資庁(投資促進機関)、大使館関係者と対話し、日本政府関係者との連携を強化することを目的に出展しました。

出展ブース 明治アニマルヘルス(株)製品の展示

アフリカは多くの国で政治・経済の不安定さや社会システムの未整備といった課題を抱えています。一方で、平均年齢が18~19歳(日本は約50歳)と非常に若く、人口が急速に増加し、2050年には世界人口の4分の1がアフリカ人となる見込みです。これに伴い、食糧、特に動物性たんぱく質の需要が急激に高まっています。この需要を補うために、アフリカの畜産業の発展に際し、国内市場で高いシェアを持つ明治アニマルヘルス(株)の動物用ワクチンに大きな期待が寄せられています。

明治アニマルヘルス(株)は、「ワンヘルス(人・動物・環境の調和)」を視野に入れた海外市場への展開を進めています。アフリカでは動物性たんぱく質の供給不足が野生動物の密漁によるブッシュミート※2文化に拍車をかけるといった社会課題が存在しています。明治アニマルヘルス(株)の製品がアフリカの畜産業の発展の一助となり、動物性たんぱく質の供給が改善されることでブッシュミート流通の減少による人獣共通感染症の歯止めに貢献できると考えています。

アフリカは54カ国から成り、文化・人種・言語・宗教など極めて多様です。動物薬業界においても、製造に強い国、自由貿易協定(FTA)のネットワークが広い国、登録制度(動物用医薬品承認制度)が整備された国など、状況はさまざまです。展示会では、アフリカ30カ国以上の関係者と面談し、多くの国から「ぜひ我が国に来てほしい」「現地で製造・販売してほしい」などの声が寄せられました。

※2家畜ではなく野生動物を狩猟して得られる食用肉のこと。人獣共通感染症のリスクとなり、種の保存にも影響を及ぼしている。

明治グループは今後も、アフリカ諸国が抱える社会課題に向き合い、食品事業と医薬品事業の知見を活かしながら、カカオ農家への支援や動物用ワクチンの供給など、さまざまな取り組みを通じ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。