研究開発体制

食品・医薬品・新たな健康価値の
3つの領域で独自価値を創造する

明治グループの研究開発体制

現在、明治グループは主に3つの領域で研究開発を進めています。さらに、それぞれの組織が有機的に連携しながら、これまでにはない新たな健康価値を創出することを目指しています。

領域 組織 機能
食品 (株)明治 明治イノベーションセンター
(株)明治 明治アプリケーションセンター
  • 乳・乳酸菌・カカオの栄養・機能研究
  • おいしさ・楽しさ・健康価値を追求した商品開発
  • 商品や素材の生産技術開発
  • 食品の安全性・おいしさ・物性などの評価技術の開発
医薬品 Meiji Seika ファルマ(株) 京橋本社・製薬研究所
KMバイオロジクス(株) 菊池研究所
  • 有機合成・発酵・バイオの技術開発
  • 感染症領域・血液がん領域・免疫炎症領域などにおける医薬品開発
  • 免疫学・血液学・薬理学などの知見
  • アカデミアなどとのオープンイノベーション型の研究開発
新たな健康価値 明治ホールディングス(株) ウェルネスサイエンスラボ
  • 食品と医薬品領域における知見の融合と新規事業創出
  • 他社やアカデミアなど社外との連携

明治ホールディングス株式会社

明治ホールディングスは健康価値領域での新たな挑戦の一環として、2019年4月に「価値共創センター(現:ウェルネスサイエンスラボ)」を設立しました。同センターでは、食品事業と医薬品事業を持つ明治グループの強みを活かし、それぞれの事業分野における研究をさらに融合・発展させ、「老化」や「食事療法」、「マイクロバイオーム(腸内細菌叢)」などの研究に取り組んでいます。
また、オープンイノベーションを積極的に推進しながら、健康寿命延伸につながる独自価値の創造を目指しています。

写真:価値共創センター(現:ウェルネスサイエンスラボ)

食品事業

株式会社 明治

イノベーションに挑戦し続けるために設立された「明治イノベーションセンター」では、社会課題の解決に向けて策定された技術開発戦略や知的財産戦略に基づく成果を、特許・技術ノウハウとして蓄積して、研究・開発活動につなげていきます。

株式会社 明治の研究開発へ

医薬品事業

Meiji Seika ファルマ株式会社

Meiji Seika ファルマは感染症領域、中枢神経系領域での多様な医療ニーズに応えるとともにジェネリック医薬品の研究にも取り組んでいます。
製薬研究所では、世界の医療に貢献する有用で高品質な医薬品を早期に安定的に医療現場へ供給できるよう研究開発を進めています。今後も、新たな技術や知見を取り入れながら"一歩先を行く価値"を創造し、日本・世界で成長し続けることを目指します。

KMバイオロジクス株式会社

KMバイオロジクスは、熊本県菊池研究所にてバイオテクノロジーの一拠点としてさまざまな技術を生み出しています。免疫学・微生物学・血液学・獣医学・生化学などの卓抜した知識をベースに、バイオ技術を活用し先端的な研究に取り組んでいます。

FOCUS

KMバイオロジクスとMeiji Seika ファルマが新型コロナワクチン臨床試験を実施

明治グループのKMバイオロジクスとMeiji Seika ファルマは、2020年5月からCOVID-19に対する不活化ワクチンKD-414の開発を進めています。2021年10月から国内第Ⅱ/Ⅲ相臨床試験を実施し、その結果、安全性については従来の不活化ワクチンと同様の高い忍容性と安全性が確認されました。また、副反応発現割合はインフルエンザワクチンと同程度であり、加えて、接種回数の増加に伴う副反応の増加も認められていません。今後も、安心して使用いただける高い安全性を有する不活化ワクチンの早期実用化に向けて開発を進めていきます。

不活化ワクチンとは、大量に培養されたウイルスや細菌からウイルス粒子や細菌の菌体を集めて精製した後、薬剤等を用いて処理をし、感染力や毒力をなくした病原体やその成分で作ったワクチンです。日本で使用されている不活化ワクチンにはインフルエンザワクチンや日本脳炎ワクチンなどがあり、長年の使用実績がある従来型のワクチンとなります。

写真:記者発表の様子

FOCUS

動物薬事業の新会社「明治アニマルヘルス株式会社」を設立

明治グループは、動物薬事業を担う新会社として「明治アニマルヘルス株式会社」を2022年4月に設立しました。同社は、明治ホールディングスの事業会社であるKMバイオロジクスとMeiji Seika ファルマがそれぞれ保有していた動物薬事業をさらに強化・成長させることを目的として設立した会社です。両社の事業領域と製品の融合によって、ワクチン、消毒剤、抗菌薬および栄養剤など、感染制御における予防から治療までのトータルソリューションを提供できる事業体制となりました。

明治アニマルヘルスは、国内外において動物薬の提供を通じて動物の健康を守り、ワンヘルス・アプローチを推進し、安全・安心な畜水産物の安定供給と生産向上、コンパニオンアニマルとの共同生活による人々のQOL向上などに貢献していきます。

人獣共通感染症や薬剤耐性菌感染症等の対策として、人、動物、環境の衛生に関する分野横断的な課題に対し、関係者が連携してその解決に向けて取り組むこと。

写真:設立時の様子
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