顔写真:百足奈々

百足むかで 奈々

株式会社 明治
広報部 ダイレクトコミュニケーションG

顔写真:大川賢土

大川 賢土

Meiji Seika ファルマ株式会社
広報・渉外部 広報G

顔写真:小久保綾子

小久保 綾子

KMバイオロジクス株式会社
企画管理本部 経営企画部 広報課

明治グループは、出前授業や工場見学、ワークショップなどを通じて、未来を担う子どもたちや若い世代が食と健康について楽しく学び、自ら健康づくりに取り組めるようサポートしています。食品事業を担う(株)明治(以下、明治)は食育を中心に、医薬品事業を担うMeiji Seika ファルマ(株)(以下、Meiji Seika ファルマ)とKMバイオロジクス(株)(以下、KMバイオロジクス)は感染症やワクチンをテーマに、工夫を凝らした内容を実施しています。3社の担当者に、次世代育成に込める思いを聞きました。

児童・生徒に、食と健康を考える機会を

それぞれの事業分野に応じ、専門性を活かした次世代育成を行う明治グループの3社。
明治は長年にわたり、小学生からシニアまで幅広い世代に向けて、食育セミナーを行っています。小中学生向けには、健やかな成長に欠かせない「牛乳・乳製品」をテーマにした「みるく教室」や、自然の恵みやカカオ農家の仕事、国際協力について考える「カカオ・チョコレート教室」などの出前授業を実施しています。

出前授業の講師を務めてきた百足は、小学生とのコミュニケーションが楽しいと話します。

写真:授業を通した小学生とのコミュニケーションについて語る百足

「『カカオ・チョコレート教室』では、子どもたちはカカオ生産者さんの手間のかかるお仕事や、製造工程の工夫について学び、さまざまなことを感じ取ってくれます。試食の時間では、一口サイズの小さなチョコレートを大切に食べる姿が印象的で、『いつもよりおいしく感じる』『こんなに大変だなんて知らなかったから、大事に食べたい』という声をもらいます」(百足)

「みるく教室」では、朝ごはんの大切さ、成長期に大切な栄養、乳製品の活用について学びます。小学生が栄養バランスのよい朝ごはんを食べるには保護者の協力が不可欠。そこで、子どもたちが授業の内容をもとに保護者と話し合えるよう、振り返りシートを用意するなどの工夫をしています。
「後日、学校の先生を通じていただいたお手紙で、『おうちで話した』『自分で考えたメニューを朝ごはんに食べた』といったコメントをもらうこともあります。授業をしたかいがあったなとうれしくなりますね」(百足)

写真:小学校で授業を行う百足
小学校で授業を行う百足
写真:カカオ・チョコレート教室で学ぶ児童たち
「カカオ・チョコレート教室」で学ぶ児童たち

健康リテラシーを高める情報提供

Meiji Seika ファルマが行っているのは、中学生・高校生向けのプログラムです。ワクチンや抗菌薬など、感染症領域の医薬品事業に注力しているMeiji Seika ファルマ。コロナ禍を経て、感染症やワクチンに対する社会の関心が高まった今、ワクチンのメリット・デメリットを多くの方に伝え、一人一人が、自分の考えでワクチンを接種するかどうか検討できるようになってほしいという思いから、ワクチンについて考えるプログラムを開発しました。

出前授業の形式ではなく、修学旅行の一環などで企業見学に来てもらい、そこでワークショップを行います。2025年に開始し、これまでに8回実施しました。

講師を務める大川は、ディスカッションの時間を重視していると言います。

写真:プログラムでの生徒の様子を語る大川

「生徒さん同士、ワクチンについて話し合うと、いろいろな意見や考えが出てきます。一人一人に、『ワクチンへの考え方は多様』と気付いてもらう機会になっていますね」(大川)

参加者からは、「ワクチンは打つのが当たり前だと思っていたが、『怖い』などネガティブな印象を持つ同級生もいることに驚いた」「高校受験のとき、周りの友達はインフルエンザワクチンを打っていたが、自分はなんとなく打たなかった。今回、ワクチンについて学んだので、これからはメリットとデメリットをきちんと考えてから決めたい」といった感想が寄せられています。

私たちMeiji Seika ファルマとしても、いろいろな考えの生徒さんがいることを改めて実感し、正確かつ中立的な情報を届けることの大切さに気付かされています。(大川)

写真:授業で使用する教材について説明する大川
授業で使用する教材について説明する大川
写真:ワークショップで付箋に考えを書き出していく様子
ワークショップで付箋に考えを書き出していく様子

一方、ワクチンなどを製造するKMバイオロジクスでは前身である化学及血清療法研究所の時代から、熊本の本社を中心に工場見学の受け入れを行ってきました。ところが2020年、新型コロナウイルス感染症の影響で工場見学をやむなく中止することに。
「感染症が身近に迫る今こそ、子どもたちに確かな情報を届けたいという思いがありました。そこで、こちらから学校に出向いて出前授業をすることにしたのです」と、授業で講師を務める小久保は話します。

出前授業の対象は、小学校1年生から中学3年生まで。感染症を予防するために免疫力を高める生活習慣を伝えています。
ある小学校では、保健委員会の児童向けに出前授業を行ったところ、授業後に児童が自分たちで資料を作り、全校生徒に向けて感染予防や手洗いについて伝えてくれました。

写真:出前授業の経緯について語る小久保

「自分たちが学んだことを周囲のみんなに分かりやすく伝えようと、さらに学びを深めてくれたのですね。それは、『自分の生活に結び付けて感染症予防を考えてほしい』という、私たちが目指す姿そのものです。活動の意義を感じた出来事でした」(小久保)

写真:小学校で授業を行う小久保
小学校で授業を行う小久保
写真:手洗いの実験の様子
手洗い実験の様子

健康づくりの基盤を身につけてほしい

このように個性あるプログラムを展開する3社ですが、根底にある思いは共通しています。それは、「健康であるために、確かな情報を伝えたい」という思いです。

明治の百足は「小学校時代は、生涯にわたる食習慣の基礎を作る大切な時期」と言います。

写真:みるく教室で使用している教材
「みるく教室」で使用している教材

「確かな栄養の知識をしっかりと理解してほしいと思っています。中高生になると就寝時間が遅くなり朝ごはんを抜く生徒が増える傾向にあるので、小学生のうちから朝ごはんの習慣を身につけてもらえたらと思っています」(百足)

Meiji Seika ファルマの大川は、「ワークショップによって中高生が正しい知識を得て、自分で自分の健康を守ることができる思考力を養うきっかけになってくれたら」と言います。

写真:ワクチンについて考えるワークショップ実施後、参加した高校生から届いた感想カード
ワクチンについて考えるワークショップ実施後、参加した高校生から届いた感想カード

KMバイオロジクスの小久保も「感染症の予防の仕方をしっかりと身につけてもらいたい」と話します。
「授業の内容に興味を持って、楽しんで理解してもらえるよう、実験を取り入れるなどの工夫を心がけています。実は、明治の出前授業からも手法を学んでいます。明治の『ミルクで元気体操』を参考に、私たちは『ワクチン体操』を考えました。今後の出前授業で取り入れていくので、子どもたちの反応が楽しみです」(小久保)

meijiの仕事に触れ、将来を考えるきっかけに

出前授業や企業訪問は、児童・生徒の皆さんにとって、普段の学校生活にはない貴重な経験です。企業で働く人と接することで、将来を考えるきっかけになることもあります。

中学生・高校生向けに展開するMeiji Seika ファルマには、医療や製薬会社に関心のある生徒が多く訪問。

写真:次世代育成について、思いを語る大川

「中には薬剤師を目指す生徒さんもいるのですが、薬剤師資格を取得した後、ひとくちに薬剤師と言っても、病院や企業などの勤め先によって薬剤師の仕事内容は異なります。ファルマの事業紹介をしながら、『薬に貢献するにあたって自分はどういう役割を担いたいのか、ぜひ具体的に考えてほしい』といった話をすることもありますね」(大川)

写真:ご自身の経験から次世代の貢献へ思いを語る百足

「子どもたちと誠実に向き合ってコミュニケーションを取りたい」と話す百足は、自身が明治の食育セミナーを受講した経験があります。

私自身、大学生の頃に受講し、明治の『健康を伝える仕事』に感動して、現在の職を志しました。同じように、明治の出前授業を受けて将来を考える児童・生徒の皆さんがいたらうれしいですね。(百足)

グループのノウハウを活かし、次世代育成に貢献

写真:今後の取り組みの展望について語る小久保

明治グループ間での連携も進んでいます。KMバイオロジクスと明治は、3年連続でコラボ授業を実施。

私たちKMバイオロジクスは医薬から、明治は食から、2つのアプローチで健康についてお伝えできることがメリットです。Meiji Seika ファルマとも連携していこうと、今、準備を進めています。(小久保)

「医薬品事業を担うMeiji Seika ファルマとKMバイオロジクスがノウハウを共有することで、小中高生に対して、より中身の濃い授業ができると思います。将来的には、学校教育で先生方に使っていただけるコンテンツとして提供することも検討中です。明治グループ全体として、社会の皆さんの健康に向き合っていることを知っていただき、meijiブランドへの信頼につなげていきたいと思います」(大川)

明治グループが持つ知恵を持ち寄り、確かな情報を次世代に──。人々の健康に貢献する挑戦はこれからも続きます。

写真:百足と大川、小久保の写真