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人も地球も健やかに。
持続可能な社会に向けた、
環境負荷の低減を。 -
地球環境への負荷の低減のために。
明治では、酪農乳業における地球温暖化ガス
の削減に向けた取り組みや
賞味期限切れによる食品ロスの削減、
プラスチック資源循環の強化を進めています。
牛乳という、自然の恵みと共に歩む企業として。
人も地球も健やかに、持続可能な社会の実現を目指します。
CFP(カーボンフットプリント)※1算定で
GHG(温室効果ガス)の排出ポイントを探る。
SDGsへの貢献
酪農乳業における地球温暖化の影響を軽減することを目指し、どこでどのくらいのGHGが排出されているかを明らかにすることから始めています。2022年度には、酪農家から収集したデータ(生乳生産量、乳成分、飼養頭数、飼料種類、耕作面積、電気、軽油等使用エネルギー量など)をもとに、「明治オーガニック牛乳」のCFP算定を実施しました※2。今後は、生産者と共にGHG削減に関する具体的な取り組みを推進していきます。
製品・サービスのライフサイクルを通じたGHG排出量の算定・表示する取り組み
2021年度、(株)明治 旭川工場における生産をベースに算定
酪農家と二人三脚で挑む!牛乳の温室効果ガス排出量を算定し、日本の酪農業のサステナビリティ推進へ(ネクストストーリーズ)


酪農におけるGHG削減に向けて
乳牛の糞尿由来のGHG排出削減と
その価値化を目指す。
SDGsへの貢献
2023年3月、味の素株式会社と協業し、酪農の糞尿由来のN₂O(一酸化二窒素)を削減するビジネスモデルをつくりました。アミノ酸バランス改善飼料を給与することにより、乳牛の糞尿からのN₂Oを抑えることができます。また、ここで削減されたGHG排出量をJ-クレジット※3化し販売することで、酪農家の新たな収入源にもつながります。この取り組みを契機に、今後は協業の幅を拡大しながら牛乳のバリューチェーンにおけるGHG削減を推進していきます。
省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用によるCO₂等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO₂等の吸収量をクレジットとして国が認証する制度
牛が排出する温室効果ガスを「餌」で削減。明治グループ・味の素・酪農家が手を携えて挑む(ネクストストーリーズ)

J–クレジット制度を活用し、
GHG排出量の削減を推進。
SDGsへの貢献
明治グループは、株式会社 ファームノートデーリィプラットフォーム(以下、ファームノートDP)および丸紅株式会社(以下、丸紅)と共同で、日本初の酪農由来のJ-クレジット制度を活用し、GHG排出量の削減を行いました。
ファームノートDPは、畑に散布する乳牛の排せつ物の管理方法を貯留からGHG排出係数が小さく、より環境負荷の低い強制発酵※4へ変更することで、2022年8月から1年間で149トンのCO₂削減を実現しました。
丸紅がGHG排出量の算定やJ-クレジットの申請・販売を行い、明治ホールディングスがそのJ-クレジットを購入することで、酪農・畜産業界において経済的な循環を生み出し、カーボンニュートラルの実現を目指しています。
乳牛の排せつ物を撹拌などで強制的に空気に触れさせることで、発酵を促す方法。ファームノートDPでは、この処理方法を経た固体を敷料(乳牛の寝床に使用する材料)として再利用しています。




飼料添加物「ボベアー®」で
呼気由来のメタンを排出削減。
SDGsへの貢献
明治グループは、2024年5月にスイス・オランダに本拠を置く飼料・食品添加物大手のdsm-firmenich社の協力のもと、酪農に伴うGHGの中でも最大の課題である、牛のゲップに含まれるメタンの削減プロジェクトに着手しました。
牛1頭1日当たり、小さじ1/4杯の飼料添加物「ボベアー®」を与えることで呼気メタンの排出量を約30%削減することができます。
「ボベアー®」は、世界67カ国で乳牛、肉牛に対する飼料添加物としての使用が承認されており、20万頭超に給餌され、呼気メタンの削減に貢献しています。
重大な地球温暖化要因の一つ「牛のゲップ」由来のメタン削減に挑む(ネクストストーリーズ)
カーボンファーミング※5で
GHGの削減を推進。
SDGsへの貢献
明治グループは酪農・乳業におけるGHG排出量削減に向け2023年8月にカーボンファーミングの取り組みを推進する「道東カーボンファーミング研究会」の構成メンバーとなりました。
道東カーボンファーミング研究会では、酪農家と連携し、生乳生産量日本一の別海町をフィールドとして、「カーボンファーミング」の評価・研究・実践を目的とした取り組みを推進します。2023年9月から別海町を中心とした9地点の牧草地におけるCO₂の貯留量の計測を行いました。2024年以降は、その内5カ所の牧草地において、カバークロップ(被覆作物)や堆肥のマネジメントを行い、CO₂の貯留量の変化を調査していきます。
大気中のCO₂を土壌に取り込んで、農地の土壌の質を向上させGHGの排出量削減を目指す農法。2021年には欧州委員会がカーボンファーミングの普及のためのスキーム作成について、2018年から2年間実施した調査研究の成果を発表するなど、農林畜産業におけるGHG排出量削減・吸収活動として注目されています。
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食品ロス削減のために。
「明治おいしい」ブランドの
賞味期限を延長。SDGsへの貢献
2015年、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」では、2030年までの「食品ロス半減」が掲げられています。
(株)明治では、2022年4月上旬に「明治おいしい牛乳」の市販用商品について、「製造日を含む19日以上」への賞味期限延長を完了しました。さらに関心が高まる食品ロスの削減をはじめ、廃棄物ゼロに向けた取り組みを推進していきます。 -
SDGsへの貢献
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プラスチック資源循環
の強化に向けて。
「明治おいしい」ブランドの
キャップの
バイオマス
プラスチック※6化。SDGsへの貢献
(株)明治では、プラスチック資源循環の強化に取り組んでいます。2022年7月より、「明治おいしい」ブランドのキャップや注ぎ口などに使用するプラスチックのバイオマス化を順次実施。これにより、化石資源由来原料使用量の年間約990トンの削減を計画しています。容器の排出量は、「明治おいしい牛乳(900ml)」で従来比約10%、「明治おいしい牛乳(450ml)」で従来比約15%の削減を目指しています。※7
植物などの再生可能な有機資源由来のプラスチック。化石燃料にできるだけ頼らずCO₂排出削減につながるため注目されている新しいプラスチック素材。本商品のキャップおよび注ぎ口には植物由来素材(サトウキビ)を使用し、順次切り替えを予定しています。
CO₂削減率はCarbon Trustの認証を受けています。
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SDGsへの貢献
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環境資源への意識を高める、深める。
多くの従業員が参加して行う、
紙パックリサイクルキャンペーン。限りある地球資源の有効活用こそが、環境への負荷を減らします。明治では、従業員の環境への意識醸成を図るために、「紙パックリサイクルキャンペーン」を年2回実施。紙パックの再資源化は、森林資源の保護にも繋がります。そのために大切な分別の意識を高めること、深めることを目的としています。
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