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※所属・内容は取材当時

仕事内容について

抗体の探索および構造最適化に向けた分子設計や、
mRNAの創薬に向けた技術獲得を目指す。

バイオロジクス研究室は、競争力のあるバイオ関連技術を開発するとともに、抗体やmRNAを用いた医薬品などの創製および商品化に向けた製造法の確立を目的としています。その中で一グループは、抗体の探索および構造最適化に向けた分子設計や、mRNAの創薬に向けた技術獲得を担っています。私は主に三つの業務を担当しており、その一つ目は抗体調製です。疾患の標的に対する様々な構造の抗体や、モデル予測を用いた物性改善のための抗体を調製しています。二つ目は物性評価です。調製した抗体の抗原親和性や温度安定性などの物性を評価し、候補抗体決定の指標の一つとします。三つ目は細胞構築です。薬理活性評価のため、多様な抗原発現数を呈する細胞株やレポーター遺伝子を発現する細胞株を創製しています。調製した抗体や創製した細胞は新木場ラボで薬理評価してもらい、密に連携を取りながら業務を進めています。

思い出に残るエピソード

多くの方々の協力のおかげで、
短期間での目標達成が成し遂げられた。

私は、前部署ではバイオロジクス研究室の二グループに所属していましたが、入社1年目の終わり頃から、品目の培養パートを任せていただくことになりました。その品目では、目標の生産性を達成するための培養条件の検討に加えて、抗体の物性を調整するための添加物の条件検討を同時並行で進行させなければいけませんでした。添加物の条件検討では、計画の段階から他部署の方々に協力していただいたこともあり、短い検討期間の中で、生産性も添加物の条件も無事に目標達成することができました。この経験から円滑にプロジェクトを進行するうえでは、自分だけでは解決することはできず、多くの人の協力が必要だと実感しました。新薬を開発する上では、その経験以上に多くの方の協力が必要になります。今はまだサポートしていただくことが多いですが、自分も微力ながら周囲に協力することを心掛けていきたいです。

将来の目標

「創薬塾」で創薬力・起案力を鍛え、
一つでも多くの新薬を創出していきたい。

製薬会社で働くうえで、新薬を創出することは私の目標の一つです。もとより創薬をしたいという願望があったので、現部署に異動してからは、より創薬に近い業務内容になり日々勉強しながら楽しんでいます。とはいえ、創薬をしたいと言っても、実際に何を意識していけばいいのか分からないことはたくさんあります。そんな中、私は現在若手から中堅のメンバーで構成される「創薬塾」に参加しています。「創薬塾」では、Meiji Seika ファルマが重点領域としている血液がんを中心に、疾患や分子病態を深く理解することで、創薬力・起案力を鍛えています。この機会を発端に、創薬の基礎を学びながら、一つでも多くの新薬を輩出できるように、より一層研究と勉強に励んでいきたいと思います。

ある1日のスケジュール

  • 08:30

    08:45

    出社。メールチェックとその日の作業内容を確認。

  • 09:00

    11:00

    実験開始。抗体調製のためのプラスミド構築を実施。

  • 12:00

    12:00

    自作のお弁当で昼食。その後、少し睡眠をとり頭をスッキリさせてから、午後の作業に臨む。

  • 13:00

    13:00

    昼礼後、実験を再開。プラスミド構築作業をしながら、抗体の親和性測定や物性試験を実施することも。

  • 16:00

    16:00

    新木場ラボのメンバーと進捗確認のミーティングを行う。それぞれの実験データについてディスカッション。

  • 17:30

    17:30

    実験結果を整理してから、翌日の作業内容の確認とメールチェックをして退社。