CSOメッセージ

写真:執行役員 CSO 大石 昇吾

サステナビリティと事業の融合による価値創造

明治ホールディングス株式会社 執行役員 CSO 大石 昇吾

2026年4月、CSOに就任いたしました。CSOとしての私の最大の使命は、サステナビリティという社会にとって意味のある価値を、事業を通じてお客さまに届け、持続的な企業価値へと転換する「トレード・オン」を生み出すことです。この考え方は、これまでニュートリション事業において、栄養価値を商品価値として具現化し、最終的に経済的な成長へと結び付けてきたことと本質的に通じることです。サステナビリティを経営の中枢に据え、事業戦略と一体で推進することにより、事業の持続性と企業価値の向上を着実に実現していきます。
近年、気候変動や生物多様性の損失、資源制約、人権問題など、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。こうした社会課題への対応は、企業の競争力や持続的成長を左右する重要な経営テーマとなっています。
だからこそ、サステナビリティを事業活動と切り離して捉えるのではなく、事業そのものへ組み込み、社会価値と経済価値の「トレード・オン」を実現していくことが重要であると考えています。

サステナビリティと事業の融合

明治グループでは、2021年度より独自の経営指標「明治ROESG®※1」を最上位の経営目標として掲げ、ROE(経済価値)とESG(社会価値)の両立を推進してきました。現在では、サステナビリティは事業戦略そのものを支える基盤として位置づけられています。

2026中期経営計画では、12のマテリアリティを主要ブランドや事業活動へ落とし込みながら、具体的な取り組みを進めています。

その取り組みの一つが、「meijiサステナブルプロダクツ認定制度」です。本制度では、栄養価値に加え、人権・環境に配慮した原料調達や資源循環など、バリューチェーン全体の取り組みを商品価値として可視化しています。サステナビリティを"伝わる価値"として商品へ組み込み、お客さまの選択につなげることは、今後の競争力強化において重要なテーマであると考えています。

ネイチャーポジティブ※2への貢献を、事業の持続性につなげる

乳やカカオをはじめ、自然由来の資源を基盤とする当社グループにとって、自然資本の持続可能性は事業継続における重要な基盤です。そのため、ネイチャーポジティブへの貢献は、最重要課題の一つであると認識しています。

明治グループでは、「生態系の保全・再生」「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」を三位一体で推進しています。酪農家やカカオ農家との連携を通じ、再生農業や森林保全などの取り組みを進めています。
2026年度は、これらの取り組みをさらに加速させる年と位置づけています。グローバル・ネイチャーポジティブ・サミットや国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)への参画など、国際的な議論や連携にも積極的に参加しています。

ステークホルダーとの対話を通じた価値創造

サステナビリティを企業価値につなげるためには、自社だけでなく、サプライチェーンや業界、社会全体を巻き込んだ取り組みが不可欠です。
当社は、JAFASへの参画や官民連携を通じ、業界全体の課題解決やルール形成にも取り組んでいます。また、株主・投資家をはじめとするステークホルダーとの対話を重視し、サステナビリティ戦略と事業戦略の融合による企業価値向上を、実行と成果を通じて示していきます。

2026年6月

  • ※1「ROESG」は一橋大学教授・伊藤邦雄氏が開発した経営指標で、同氏の商標です。
  • ※2生物多様性の損失を止め、自然を回復軌道に乗せること