2026中期経営計画
明治ROESG®※経営の進化
市場・事業・行動の変革を通じた成長軌道への回帰
「2026中期経営計画」では、市場・事業・行動の変革を通じた成長軌道への回帰を目指し、「2023中期経営計画」で掲げた明治ROESG経営をさらに進化させていきます。社会課題の解決を事業戦略に取り込み、サステナビリティ・イノベーションにより社会価値を創出し、経済価値とトレード・オンすることで持続的な成長を実現していきます。
明治ROESG
「明治ROESG」は、稼ぐ力を示すROEとESGの目標達成度の2つの要素で構成されています。
利益成長とESG指標の改善を同時に果たすことを目指し、最上位の経営目標として掲げています。
明治ROESGの構成
外部評価重点戦略
重点戦略1.成長事業への経営資源投入
食品セグメント
海外事業の成長加速
- 技術・知財面で競争力を有する商品の展開
- 味の設計や製造技術で差別化可能な商品の展開
- 現地ニーズに合致した商品開発・マーケティング強化
- グローバル生産・供給体制の確立
BtoB事業の強化・拡大
- 新規開発素材や自社ブランドを活用した売上拡大
医薬品セグメント
- 新規発売医薬品の価値最大化
- 画期的な新薬パイプラインの確実な遂行
重点戦略2.安定したキャッシュ創出力の維持・強化
食品セグメント
既存事業領域でサステナビリティを付加価値や経済価値につなげる「市場創造型」の商品開発推進
-
バリューチェーン上でのあらゆるプロセスでサステナビリティ活動を推進し、商品コンセプトへのサステナビリティの組み込みを促進
サステナビリティ2026ビジョン -
栄養価値の高い商品の開発・改良を促進
既存商品の価値最大化
- デジタル技術を活かしたソリューション事業の立ち上げやマーケティングへの活用
医薬品セグメント
- 国家戦略と連動した医薬品の安定供給
- 企業連携によるジェネリック医薬品バリューチェーンの強靭化
グループ全体:ROICによる経営管理強化
最上位の経営目標である明治ROESGのベースとなるROEの向上に向けて、ROICを活用した資本効率の改善に取り組みます。売上成長やコスト削減による利益拡大とともに、適切な投下資本のコントロールにより継続的にROICの向上を図ります。
全社のWACC5%のほか、セグメント別にハードルレートを設定(食品6%、医薬品7%)し、事業別の管理を強化します。着実にROICとWACCの差であるスプレッドを拡大し、将来的にはROIC10%水準の達成を目指します。
重点戦略3.経営戦略に即した人財戦略の推進
「必要な人財ポートフォリオの構築」と「エンゲージメントやパフォーマンス向上」の2点から、成長戦略を支える人財戦略を進めていきます。
成長戦略に必要な人財ポートフォリオの構築
- グループ経営人財の発掘・育成
- グローバルビジネス人財の質と量の充実
- 多様な社員の活躍推進、ダイバーシティマネジメント能力の強化
- キャリア採用、海外人財採用の拡大
- 人財データの一元化
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社員エンゲージメントの向上
社員一人一人のパフォーマンス向上
- 成果に報いる人事制度改革・仕組みづくり
- 自律と成長、挑戦への後押し(リスキリング含む)
- スマートワーク推進
- 健康経営・労働安全の推進
- エンゲージメントスコアの継続的なモニタリングと改善施策の実行
財務戦略
- 営業キャッシュフローは、重点戦略に沿って適切に戦略投資および経常投資に配分します。
- M&Aやアライアンス実行時は、現在の信用格付維持を前提としたD/Eレシオ0.5倍以内での負債調達を必要に応じて実施します。
- 株主還元については、総還元性向50%以上とし、継続的な増配を目指します。また、最適資本構成の観点から自己株式の取得も検討します。
- 政策保有株式は2027年3月末において、連結純資産比5%未満とします。
主要財務指標(KPI)
以下の主要財務指標をKPIに掲げ、明治ROESG経営の進化に向けた施策を着実に実行していきます。