明治ホールディングス株式会社 代表取締役社長 川村 和夫

今、世界では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が猛威を振るい、世界中が困難な状況下にあります。罹患された方とそのご家族の皆様の1日も早い回復をお祈り申し上げるとともに、この過酷な状況下、最前線で尽力いただいている医療従事者、保健・行政機関の皆様をはじめ、生活を支える物資の生産や供給などに携われている関係者の皆様に深く敬意を表し、感謝申し上げます。

近年、地球温暖化による気候変動、異常気象による自然災害の発生など様々な問題が山積する中、COVID-19による世界規模での感染拡大が起こり、これまでの価値観の変化や行動変容を求められる事態が巻き起こっています。我々は今まさに危機に直面しており、一企業として事業経営を通して社会の持続可能性に本気で取り組まなければいけない時代となってきたことを強く感じています。

明治グループはこのような社会動向を踏まえ、より一層グループ全体のサステナビリティ活動を加速させるために2019年10月にサステナビリティ推進部を新設しました。サステナビリティ活動とは従来のCSR活動を包含しつつ、未来視点をより重視し企業経営と密接に結びつけ、社会課題の解決を通して企業の持続可能性(サステナビリティ)を高めていく活動です。自らが事業活動を通して社会を持続可能なものに変えていくという意思を込め、「CSR」から「サステナビリティ」に表現を変え、より一層活動を強化推進していく考えです。

また、2020年6月からはチーフオフィサー制を導入し、サステナビリティの最高責任者としてCSO(Chief Sustainability Officer)を設置しました。CSOはグループ全体のサステナビリティ活動を統括するとともに経営との融合を強化し、各種取り組みを更に加速していきます。

これからのサステナビリティ活動のポイントは、いかに“明治グループらしい”取り組みを行うかだと考えています。再生可能エネルギーの導入などによる脱炭素化、人権デュー・ディリジェンスの実施、人権と環境に配慮した調達活動の強化はもちろんのこと、食と薬の2つの事業領域をもつ企業として「こころとからだの健康に貢献」する商品やサービスの創出が“明治グループらしい”活動の中核であり、また明治グループの使命だと思います。

従業員一人一人が社会課題を自分ゴトとして捉え、日々の業務の中で事業と社会の持続可能性を意識しながら活動を行うことで、社会課題解決型企業として、世界の人々が笑顔で健康な毎日を過ごせる未来社会の実現を目指してまいります。

2020年7月