CEOメッセージ

写真:代表取締役社長CEO 川村 和夫

サステナビリティ先進企業を目指して

明治ホールディングス株式会社 代表取締役社長 CEO 川村 和夫

明治グループは、2019年に「国連グローバル・コンパクト」に参加し、「人権・労働・環境・腐敗防止」に関する10原則を支持し※1、各種の取り組みを通じたサステナビリティ経営を推進しています。
2021年から食品と医薬品を事業領域とするmeijiらしい個性を強化していくために、新たに「健康にアイデアを」というスローガンを掲げました。スローガンには、「健康」に軸足を置き、グローバルな社会課題の解決に貢献するサステナブルな企業でありたいという思いを込めています。

このスローガンを実践していくために、2021年度からスタートした「2023中期経営計画(以下、2023中計)」では、「明治ROESG ®※2」を最上位の経営目標に掲げています。これは、グループが創出する価値を、ROE(経済価値)とESG(社会価値)の両面から評価し、サステナビリティ経営をより進化させていくことを狙いとしています。

ESG評価に関しては、本中計でその向上に向けた取り組みを強化した結果、非財務領域での評価(社会価値)は大きく向上しました。今後は、こうしたサステナビリティ活動をいかにROEの向上につなげていくか、より具体的な戦略が必要です。食の領域における栄養価値訴求のための新しい評価システム構築や、新型コロナウイルスによるパンデミックを背景に、その必要性が明らかとなった国産ワクチンの開発や抗菌薬の国内製造など、明治グループが提供する健康価値は社会課題の解決に不可欠であると認識しており、こうしたサステナビリティ活動の推進がROEの向上につながると考えています。

2023年度は2023中計の最終年度となります。社会課題の解決へ貢献するサステナビリティストーリーを語れる企業となるべく、明治ROESGをさらに進化させていきます。そして、明治グループ一体となって、国内外のステークホルダーと連携しながら、世界の人々が笑顔で健康な毎日を過ごせる未来社会の実現に取り組んでまいります。

2023年6月