環境マネジメント

環境マネジメント体制

食品セグメントと医薬品セグメントの環境担当者と明治ホールディングス(株)のサステナビリティ担当者からなるグループ環境会議を設置しています。この体制のもと、グループ共通の長期ビジョンの策定や具体的な施策の立案、リスク管理を行い、グループ全体で環境マネジメントを推進しています。

環境データ管理システムの導入

国内明治グループの事業所における環境負荷の把握や、目標に対する実績管理を正確かつ迅速に行うために、クラウドベースの環境データ管理システムを2019年10月に導入しました。入力時のミスを減らして効率よくデータを収集・集計する機能を備えており、2020年10月からは海外事業所にも利用範囲を拡大する予定です。

ISO14001認証取得状況

  • 食品セグメント

    日本 26工場、13グループ会社(他に1グループ会社がエコアクション21認証)
    海外 2グループ会社

  • 医薬品セグメント

    日本 2工場、4研究所、1グループ会社
    海外 1グループ会社

TCFDへの取り組み

明治グループの事業は、豊かな自然の恵みの上に成り立っているので、自然資本は重要な経営資源であり、気候変動が長期的に事業活動へ与える影響(リスク・機会)は大きく、重要な経営課題であると認識しています。また、国際的な枠組みである「パリ協定」や「持続可能な開発目標(SDGs)」でも、気候変動への対応強化が求められています。そこで明治グループとしても、こうした国際的な取り組みに貢献すべく「明治グループサステナビリティ2026ビジョン」に基づき脱炭素社会の実現に向けて気候変動への対応を推進しています。

明治グループは、2019年に金融安定理事会※1により設置された「TCFD※2(気候関連財務情報開示タスクフォース)」へ賛同し、これに賛同する企業や金融機関等が連携する場として、経済産業省、環境省、金融庁によって設立された「TCFDコンソーシアム」に加入しました。
また、気候変動による長期的なリスクと機会を事業活動へ反映させるため、明治ホールディングス(株)およびその傘下の(株)明治・Meiji Seika ファルマ(株)・KMバイオロジクス(株)の関係部署からなる「グループTCFD会議」を新たに設置し、2019年からTCFDへの取り組みを始めました。

同年8月から10月にかけて、環境省が支援する「TCFDに沿った気候リスク・機会のシナリオ分析支援事業」に参画し、「乳原料」と「感染症」領域における気候変動の長期的影響についてシナリオ分析を実施しました。その分析結果の一部は、環境省が公表している「TCFDを活用した戦略立案のすすめ~気候関連リスク・機会を織り込むシナリオ分析実践ガイド」に記載されています。

さらに、「グループTCFD会議」にて、2020年1月から5月にかけて「乳原料」と「感染症」領域におけるシナリオ分析のより詳細な検討を進め、気候変動に関するリスク・機会の分析や対応策を立案するとともに、取り組み状況の進捗管理を行っています。その結果を、取締役会および経営会議、グループサステナビリティ委員会で議論し、事業活動に反映する体制を強化しています。

<気候変動に係るサステナビリティ推進体制>

  • ※1 世界主要国・地域の中央銀行、金融監督当局、財務省等の代表が参加する国際的組織
  • ※2 Task Force on Climate-related Financial Disclosuresの略

TCFDシナリオ分析の概要

<シナリオ分析取り組み実績>

  1. 2019年8月~10月環境省が支援する「TCFDに沿った気候リスク・機会のシナリオ分析支援事業」に参画
  2. 2019年10月経営会議にてシナリオ分析結果の報告と議論
  3. 2020年1月~5月「乳原料」と「感染症」領域におけるより詳細なTCFDに沿ったシナリオ分析を実施
  4. 2020年6月取締役会・経営会議にてシナリオ分析結果の報告と議論

<シナリオ分析結果>

食品セグメントでは、牛乳・乳製品の主原料である「乳原料」、医薬品セグメントでは「感染症」について、気候変動がサプライチェーンの各プロセスに与える影響と、その対応策について検討しました。
今回の分析はIPCC※1やIEA※2が発表する複数のシナリオを用いて、2100年時点で産業革命前の水準と比べて4度以上上昇する「4度シナリオ」と、2度以下の上昇に抑える「2度シナリオ」の2パターンで実施しました。

  • ※1 IPCC(政府間パネル):Shared Socioeconomic Pathways等
  • ※2 IEA(国際エネルギー機関):Sustainable Development Scenario, New Policy Scenario等

<重要な財務インパクトと影響度>

<乳原料を取り巻く2040年の世界観>

「4度シナリオ」では、温暖化や大規模自然災害の頻発化による物理リスクでのコスト増加や乳原料の生産量微減、「2度シナリオ」では、脱炭素社会移行に向けた炭素税導入等の移行リスクによるコスト増加やエシカル消費の拡大による乳製品の需要減少への対応が求められます。

<感染症を取り巻く2050年の世界観>

「4度シナリオ」では、温暖化や大規模自然災害の頻発化に伴う環境変化により感染症の流行拡大や物理リスクによるコスト増加、「2度シナリオ」では、脱炭素社会移行に向けた炭素税導入等の移行リスクによるコスト増加への対応が求められます。

マテリアルバランス(2019年度)

体制図