安全・安心
貢献するSDGs
明治グループサステナビリティ2026ビジョン
活動ドメイン
安全・安心に関する目標
2026中期経営計画
マテリアリティ:製品品質の安全性・信頼性
主な取り組み | 指標 | 参考実績 | 目標 | |
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2022年度 | 2026年度 | |||
1 | 明治グローバル品質方針(Meiji’s Quality Policy)に基づく「明治 品質コミュニケーション(Meiji Quality Comm)」活動の推進による品質への取り組み強化 | 重大品質事故件数 | 0件 | 0件 |
協力会社(製品の委託/仕入れ先)全拠点でのGFSI承認規格取得率 | N/D | 100% | ||
重点管理原料サプライヤーの工場監査率 | N/D | 100% | ||
2 |
|
製販品目における回収などの重大不適合の発生件数 | N/D | 0件 |
規制当局対応における重大な指摘件数 | N/D | 0件 |
食品事業
品質強化に向けた取り組み
品質方針
(株)明治では、明治グループ理念体系に基づき、独自の品質マネジメントシステム「明治 品質コミュニケーション(愛称:Meiji Quality Comm)」を構築し、品質への取り組みを日々強化しています。
Meiji Quality Commでは、品質マネジメントの原則、指針を「品質方針」として宣言します。
明治の品質方針
私たちは、「おいしさ ・ 楽しさ」を追求し、世界のお客さまの「ウェルネス」「安全・安心」への期待に応えるため、社員一人ひとりが「食と健康」のプロフェッショナルとして、以下の役割を果たします。
- 開発・設計、調達、生産、物流、販売・コミュニケーションのすべての組織で品質保証活動に取り組みます。
- お客さまに正確な情報の提供を行った上で、お客さまの声に真摯に耳を傾け、商品やサービスの向上に活かします。
- 法令の遵守、安全な商品の提供を常に意識して行動します。
品質マネジメントシステム
「品質方針」に基づいて、開発・設計、調達、生産、物流、販売・コミュニケーションに至る機能部門が、それぞれの仕事において品質を守る上での重点事項を「品質保証規程」として明らかにしています。さらに具体的に実行すべき仕事の手順や内容、判断のための基準を「品質保証基準」として定め、開発・設計から販売・コミュニケーションまで全ての機能において、マネジメントサイクルを回し改善を継続し、お客さまの信頼と満足を得られるよう努めています。また、これらの活動について、トップマネジメントレビューを行い、品質活動を評価しています。
Meiji Quality Commは、お客さまの満足を追求する(株)明治共通の姿勢です。
品質マネジメント体制
COO(食品セグメント)を議長にして、年2回開催する「明治 品質コミュニケーション会議」を軸に活動を推進しています。この会議では、品質に関する取り組みの進捗確認と課題解決に向けた対策を議論します。また、品質本部長を統括とした「明治 品質コミュニケーション企画連絡会」が設置されており、「明治 品質コミュニケーション強化活動」の企画と推進を行っています。
バリューチェーンを通じた取り組み
工程から知るMeiji Quality Comm
-
開発・設計機能
品質マネジメントシステム「Meiji Quality Comm」は、商品の開発段階から始まっています。お客さまにとっていかに価値のある商品を生み出すことができるか。そのために市場や消費者の調査を丹念に重ね、一方でこれまでのノウハウを活かした研究開発を続けています。商品のコンセプト作りは、その後の製造や流通など全ての機能を左右する重要なポイントです。 -
調達機能
原料を採用する際にキーになるのが安全性と継続性です。安全性はもちろんのこと、良い原料であっても安定的に入手できなくては、商品の製造を継続することができません。ゆえに、規格に合致した原料をいかに継続的に確保できるかが鍵となります。そのためにはサプライヤー(供給者)との信頼関係やコミュニケーションが非常に重要になります。 -
生産機能
工場の生産工程では、安全性を確保し品質を作りこむための仕組みを構築しています。設計した品質通りの商品を生産するために商品ごとに原料の配合や工程条件、確認ポイントなどを細かく定めています。さらに、原料の受け入れから調合、充填など各工程でさまざまな検査や工程監視が行われ、設計通りの工程条件で生産されたことを検証する管理体制をとっています。 -
物流機能
出来上がった製品を工場から販売店や問屋、量販店の物流センターに届けるのが物流の仕事です。品質管理を実践していく上でのキーワードは、「製品」「数量」「鮮度」「時刻」「態度」の5つです。これらはお客さまにご満足いただき、そしておいしく召し上がっていただくための注意点として設けた約束事で、一人一人が"5つの約束"をきちんと自覚することが品質保証につながっています。 -
販売・コミュニケーション機能
この機能の大きな役割は、生活者の目線に立ち、商品の価値をお客さまに的確に伝え、その価値を共有していくことです。開発設計→調達→生産→物流の各機能で作り上げた高いクオリティーをいかにして伝え、期待を持って購入していただけるか、それが最終的にバトンを渡される当機能のミッションです。
食品安全への取り組み
食品安全への取り組みとして、お客さまの声を活かした活動の強化や、認証取得に注力しています。全ての工場でHACCPを導入しているほか、グローバルな食品安全マネジメントシステムであるGFSI承認規格を2020年度にグローバルで100%取得しました。
お客さまの声を活かした品質保証活動の強化
お客さまの声は専門部署で分析しています。特に健康危害につながるおそれのあるお客さまの声を見逃すことがないようにモニタリング体制を整え、緊急を要すると判断した場合は組織横断的に確認・解析し、速やかに対応しています。
スポーツ栄養食品のアンチドーピング認証取得
明治グループが提供するスポーツ栄養食品は、国際的アンチドーピング認証の「インフォームドチョイス認証」を取得しています(一部商品を除く)。このプログラムに基づき、高度な分析技術と製造工程の監査によって、使用が禁止されている物質が製品に混入していないかを検査しています。今後も、目標に挑み続けるアスリートやスポーツを楽しむ方々が安心して使用できる商品を提供していきます。
情報開示の拡充
高品質で安全な製品・サービスに関連する情報の適切な開示を通じて、お客さまの信頼と満足の獲得に努めています。
お客様サポートでの情報開示
(株)明治ではホームページ"お客様サポート:Q&A よくあるご質問"で情報開示しています。情報は、その時々で話題となるテーマを中心に、適宜更新しています。
明治へのよくあるご質問はこちら製品の品質保証に関する情報開示
各社のホームページにて情報開示を行っています。
明治 品質への取り組み遺伝子組み換え原材料
明治グループは、食品への遺伝子組み換え原材料の使用および表示に関する各国の法令に従い、商品への使用や表示を適切に判断しており、遺伝子組換え表示制度の義務表示に該当する原材料は使用していません。
食品添加物の使用に関する取り組み
明治グループでは、各国の基準に沿って安全性が確認された食品添加物を使用しており、その使用に際しては、使用する目的を明らかにし、使用量と使用方法を適切に判断しています。また、社外委員を有する食品安全委員会を社内に設置し、消費者の食品安全に対する関心と食品安全行政の動向に合わせて適切に対応しています。
品質と表示に関する社員教育
品質レベルのさらなる向上と食品表示法の順守を目的とし、開発や製造、営業に携わる社員を対象に品質および表示に関する教育を実施しています。今後も継続して教育を実施し、商品の品質や安全・安心に関する情報をお客さまにしっかりと伝えられるよう努めていきます。
教育内容 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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品質に関する社員教育 | 8,186 | 9,001 | 8,800 | |
営業担当者向けの品質研修(年2回実施延べ人数) | 2,921 | 2,921 | 2,731 | |
工場の社員向け品質管理基礎講座 | 6,200 | 6,000 | 6,000 | |
工場の課長を対象とした品質保証会議 | 86 | 80 | 69 | |
食品表示法に関する社員教育 | 230 | 334 | 371 | |
新任者向け勉強会 | 40 | 91 | 246 | |
技術系社員を対象とした定期勉強会 | 190 | 190 | 125 | |
特定のテーマに関する勉強会 | ー | 53 | ー |
品質管理におけるサプライヤー監査・研修の実施
食品事業おいては、関連法規や(株)明治の規格に適合した原料・包材を安定供給できるかという基準に基づき、食品安全・品質管理体制を中心にサプライヤーへの監査ならびに研修を毎年定期的に行っています。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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(株)明治 | 80 | 41 | 82 | 66 | 93 |
医薬品事業
信頼性保証体制に基づく品質マネジメントの強化
Meiji Seika ファルマ(株)の信頼性保証体制
信頼性保証ポリシー
Meiji Seika ファルマ(株)は以下の信頼性保証ポリシーを制定しています。ポリシーの意味や役割を十分に認識し事業活動を展開しています。
Meiji Seika ファルマの信頼性保証ポリシー
私たちは、患者さんや医療関係者の皆様からの信頼を頂き、
社会に貢献してまいります
私たちは、医薬品・医療機器などの各領域において、有用で高品質な製品の研究開発と確実な生産を行い、患者さんや医療関係者の皆様に製品を安定的にご提供し、また、それらの製品に係る必要な情報を適切で迅速にご提供することにより、社会に貢献することを目的として事業活動を行っております。
この目的達成のために私たちは、各種の法令や規範、及び、コンプライアンスを遵守することを徹底し、生命関連産業に携わるものとして、倫理観と道徳心をもって行動します。
そして、ご提供する製品や情報を患者さんや医療関係者の皆様に安心して使っていただけますように、従業員全員が誠実に、そして謙虚に、日々努力を積み重ねてまいります。
この様な私たちの考え方をビジネスパートナー様にもご理解をいただき、共に力を合わせてまいります。
これを私たちがご提供する製品と情報の信頼性を保証する事業活動のポリシーとして行動することで、患者さんや医療関係者の皆様からの「信頼」を頂き、社会に貢献するよう努めます。
信頼性保証指針
「製品」に対する取り組み
Meiji Seika ファルマ(株)では、医薬品・医療機器(以下、医薬品等)の製品本体だけでなく、開発・臨床試験等で得られたデータや市販後の適正使用に関する情報を含めて「製品」と定め、「製品」の信頼性を向上させるための取り組みを行っています。その取り組みのよりどころが「Meiji Seika ファルマ信頼性保証指針」です。
「Meiji Seika ファルマ信頼性保証指針」
「患者さん、医療関係者の皆さまから信頼を頂いて社会に貢献していく」ことを医薬品等の信頼性を保証するための基本方針(「信頼性保証ポリシー」)とし、この「信頼性保証ポリシー」に基づき、「Meiji Seika ファルマ信頼性保証指針(以下、本指針)」を定め、「製品」の信頼性確保に取り組んでいます。
また、医薬品等は開発から製造、出荷、副作用等の情報の収集や適正使用に関する情報の提供に至るまで、規制当局により厳しい基準が定められています。これらの基準に基づき、社内の基準・手順書を定め、試験の適切な実施および正確な試験データの取得を徹底し、データや情報の信頼性向上に努めています。なお本指針は、グループ会社※にも適用しています。
PDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクル
本指針に基づき、全グループ会社を対象に法令や各種基準類の遵守状況を、信頼性保証部門が調査・指導することで、「製品」の信頼性保証を推進しています。この信頼性保証部門は開発部門、生産部門および営業部門とは独立した組織で、客観的な判断により信頼性を保証していく体制が整備されています。「品質マネジメントレビュー実施規程」では「製品」の信頼性を向上させるために、各部門が品質の方針や達成目標を定め、その達成状況について経営陣が主体となって定期的レビューを行い、PDCAサイクルによって継続的に品質改善を行っていくことを定めています。
品質保証体制
Meiji Seika ファルマ(株)では、国内および欧米のGMP(製造管理および品質管理に関する基準)に準拠するだけでなく、「Meiji Seika ファルマ信頼性保証指針」の下、Meijiブランドを掲げて販売する製品の品質に関わる方針(「品質保証ポリシー」)を定めており、医薬品以外の製品についても本方針を適用しています。本方針をMeiji Seika ファルマ(株)のグループ内に共有することで、生産活動(製造管理・品質管理)の各段階において製品の品質に関わる潜在リスクを低減し、継続的な品質改善の実践により、グローバル水準の品質システムを実践していきます。
また、原材料の調達から生産、流通等の業務に関わるサプライチェーン全体にわたり、「品質保証ポリシー」に基づいた一貫した品質保証活動を進めています。例えば製品の品質を守るため、自社工場のみならず国内外の製造委託先や原材料の供給メーカーの監査を行い、リスク低減のための指導を定期的に実施しています。
なお、医薬品の市場への出荷にあたっては、品質保証責任者が法律に基づき、製造に関する記録を全て確認した上で、市場への出荷を決定し、患者さん、医療関係者の皆さまが安心して使用できる医薬品をお届けしています。
安全管理体制
Meiji Seika ファルマ(株)は、皆さまにお届けする医薬品・医療機器に関連する安全管理情報(副作用情報等)を国内外から収集し、それらを客観的に評価・検討を行い、製品の適正使用に必要な情報を速やかに提供することで、安全性に関するリスクの最小化に努めています。
また、製造販売後使用成績調査の情報を医療関係者へ提供することで、製品の安全性と信頼性の向上に努めています。
KMバイオロジクス(株)の信頼性保証体制
信頼性保証に関する社員教育
Meiji Seika ファルマ(株)
全社員を対象としたGVP、GMPおよびQMSなどの品質や安全性に関わる教育を継続的に実施しています。2021年8月薬機法改正以降は、薬事に関する法令遵守を目的とした研修(GVP、GMP、QMSを含む)を行っています。
2023年度の教育実績
- 全社員対象の薬事に関する法令遵守を目的とした研修(e-learning) 年12回実施 参加者数 約2,100人(受講率100%)
KMバイオロジクス(株)
毎年、全社員を対象としたGMPコンプライアンス講演会や、医薬品の「品質マネジメントシステム」に関する教育を実施しています。品質マネジメントシステムの教育においては、社員一人一人の業務における「気づき」が品質向上につながることを理解してもらうことを目的としています。
2023年度の教育実績
- 全社員対象のGMPコンプライアンスに関する教育 年1回実施 参加者数 約2,000人
- 全社員対象の安全・品質に関する教育(e-learning) 年1回実施 参加者数 約2,000人
品質管理におけるサプライヤー監査の実施
医薬品事業においては、GQPおよびGMPに基づき品質システムの有効性確認、製造管理・品質管理の状況、設備・機器管理の状況、社員教育の実施状況などについて確認を行っています。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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Meiji Seika ファルマ(株) | 186 | 184 | 126 | 142 | 153 |
KMバイオロジクス(株) | 41 | 25 | 21 | 31 | 73 |