CFOメッセージ

写真:明治ホールディングス株式会社 取締役専務執行役員 CFO 菱沼 純

資本収益性の向上とステークホルダーからの評価・信頼の向上の両立により明治ROESG経営®※を進化させ、企業価値を向上させます。

明治ホールディングス株式会社 取締役専務執行役員 CFO
菱沼 純

CFOとしての私の使命は、持続的な企業価値向上のために財務と非財務領域の両面から「明治ROESG経営」を進化させることだと捉えています。
明治ROESGは、財務指標であるROEと、ESG要素を掛け合わせたもので、企業成長とリスク低減や持続的な成長を示す重要な指標と位置付けています。

画像:明治ROESGの実現を通じた企業価値向上

明治ROESG経営で目指す姿を市場に浸透させていくために、PBR(株価純資産倍率)の向上に取り組みます。PBRはROE×PERで表すことができ、ROEを改善するのと同時に、PER(株価収益率)を向上させることが必要です。
ROEについては、ROICの活用による経営管理体制の強化を推進していきます。事業ごとにハードルレートを設定し、資本生産性や投資効率の向上に取り組んでいます。2024年度からは新たに事業戦略レビューという会議体を設けました。チーフオフィサーと事業責任者がROIC軸で事業戦略の進捗について議論し、今後の方向性や投資計画に速やかに反映させることを目的としています。また、資本効率の改善に向け、バランスシートの管理も徹底していきます。
PERについては、企業の将来性を評価する指標ですので、成長期待をいかに醸成するかが重要です。向上に向けて、リスク低減につながるESGの取り組みや、中長期的な価値創出につながるサステナビリティと事業の融合(トレード・オン)の取り組みを継続していきます。

株主・投資家の皆さまとの建設的な対話には、引き続き積極的に取り組んでいきます。いただいたご意見を経営に活かし、改善につなげることで信頼感の構築に努めてまいります。

2025年6月

「ROESG」は一橋大学教授・伊藤邦雄氏が開発した経営指標で、同氏の商標です。

目的別インデックス 目的別インデックス