持続可能な調達活動

貢献するSDGs

社会課題:人権・環境に配慮した原材料調達

目標

トレーサブルカカオの拡大

2018年度実績

  • 使用量 前年比約10%減※1
  • 理由:チョコレート使用計画量未達のため

目標

2023年度までにRSPO認証パーム油への代替 100%

2018年度実績

  • 2%代替※1

2019年度計画

  • 10%代替※1

目標

2020年度までに森林認証紙(FSC®、PEFC)および古紙を含む
紙原材料の使用率 100%※2

2018年度実績

  • 55.3%※3
  • 1 国内(株)明治グループ
  • 2 国内で生産する製品の容器包装用紙
  • 3 KMバイオロジクス(株)を除く国内明治グループ

カカオの調達

世界的なカカオの需要拡大に伴い、高品質のカカオを安定調達することは、(株)明治の事業において重要な課題です。「明治グループ調達方針」および「カカオ調達ガイドライン」に基づき、取引先と協働で人権・環境に配慮した調達活動に取り組んでいきます。

「カカオ調達ガイドライン」に基づく取り組み

「明治グループ調達方針」および2018年9月に制定した「カカオ調達ガイドライン」に基づいた、生産国・地域における法令遵守、人権を尊重した適切な労働環境の確保、生態系の保全、明治グループ独自の農家支援プログラム「メイジ・カカオ・サポート(MCS)」の展開やWorld Cocoa Foundation(WCF:世界カカオ財団)との連携など、人権・環境に配慮したカカオの調達活動に取り組んでいきます。

トレーサブルカカオの拡大

明治グループ独自の農家支援プログラムである「メイジ・カカオ・サポート」を通じて、トレーサブルカカオの拡大に取り組んでいます。

カカオ生産国における森林を守るための活動

(株)明治は、カカオ・サプライチェーンにおける森林破壊を終わらせ、森林の保護と回復を促進することを目的としたCocoa&Forest Initiative(CFI)に、2017年4月から参画しています。2019年3月4日に発表されたCFIの活動計画に基づき、2018~2022年の5年間の計画を策定し、「メイジ・カカオ・サポート」の一部として、ガーナ政府や関連団体と協力して実行していきます。活動計画の詳細についてはこちらをご覧ください。

パーム油の調達

パーム油は熱帯地域で栽培されるアブラヤシから採れる油であり、食品加工などに幅広く使われています。「明治グループ調達方針」および「パーム油調達ガイドライン」に基づき、取引先と協働で人権・環境に配慮した調達活動に取り組んでいきます。

パーム油調達ガイドライン」に基づく取り組み

2018年9月に「パーム油調達ガイドライン」を制定しました。本ガイドラインに基づいた原材料調達に取り組んでいきます。

RSPO認証パーム油への計画的代替

明治グループは、2016年にRSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)に加入し、2023年度までにRSPO認証パーム油への100%切り替えを目指しています。

紙の調達

明治グループでは、自社の製品および事務用紙に使用する紙原材料において、「明治グループ調達方針」および「紙調達ガイドライン」に基づき、取引先と協働で人権・環境に配慮した調達活動に取り組んでいきます。

「紙調達ガイドライン」に基づく環境に配慮した紙の使用拡大

2018年9月に「紙調達ガイドライン」を制定しました。本ガイドラインに基づいた原材料調達に取り組んでいきます。各種製品の容器・包装や各種印刷物、コピー用紙等において、FSC®等の認証紙および古紙利用など、環境に配慮した紙の使用範囲を拡大し、2020年度までに環境に配慮した紙原材料の100%使用を目指します。

  • ※ FSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会):責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とする、独立した非営利団体であり、国際的な森林認証制度を運営している。

FSC®認証紙を使用している主な商品

「明治おいしい牛乳 900ml」「きのこの山」「たけのこの里」などの商品をはじめ、使用商品を順次拡大していきます。
FSC認証紙を使用している主な商品

各種印刷物

会社案内、各種報告書などで環境に配慮したFSC®認証紙を使用しています。
関連サイト

サプライヤー監査の実施

安全・安心な製品をお届けするために、「明治グループ調達方針」に従い、原料・包材の品質と安全性の確保、公正・透明な取引先の選定、人権や環境など社会的責任にも配慮した調達活動を行っています。新たな取引を開始するときには、取引先さまから提出された原料・包材のデータ確認、品質分析、生産工場の生産・品質保証体制、生産管理体制、人権や環境などへの社会的責務について調査・監査をおこなっています。明治グループ各社が定める厳しい企画基準を満たしているだけでなく、課題に対して取引先との協働により改善に努めています。

「明治グループ調達方針」に基づくサプライヤー監査

明治グループは、サプライチェーンにおける社会課題への対応を強化するため、「明治グループ調達方針」を基に、企業活動における人権や環境などへの配慮や、取り組みの状況について調査・確認しています。

サプライヤー監査件数
単位 2016年度 2017年度 2018年度
(株)明治 105 98 98 301
Meiji Seika ファルマ(株) 80 - - 80
185 98 98 381

社会課題:安定調達への取り組み

メイジ・カカオ・サポートの拡充

世界全体でカカオの需要が高まっている中で、おいしいチョコレートづくりには欠かせない高品質のカカオ豆を安定的に調達することは、極めて重要な課題です。
明治グループでは、日本チョコレート・ココア協会やWCF、SMS-ECOMを通じたカカオ生産国や農家への支援をはじめ、2006年からは独自の「メイジ・カカオ・サポート」を開始し、カカオ生産国とのパートナーシップを深めています。

カカオ・サポート

「メイジ・カカオ・サポート」を解説(3分39秒)

「メイジ・カカオ・サポート」を通じたカカオ農家支援の充実

カカオ原産地への具体的な支援活動内容を決めるにあたっては、(株)明治の社員が訪問して地元関係者と話し合い、現地のニーズを確認しています。
支援内容も、発酵技術の指導に収穫量を増やすための栽培技術の勉強会、苗木の配布に加え、井戸の整備、学校備品の寄贈、コミュニティのインフラ整備まで多岐にわたっています。

「メイジ・カカオ・サポート」範囲の拡大

ガーナ共和国をはじめ、ペルー共和国、エクアドル共和国、ベネズエラ・ボリバル共和国、メキシコ合衆国、ドミニカ共和国、ブラジル連邦共和国、2017年にはベトナム社会主義共和国を含めた計8ヵ国に拡大しています。
ペルー共和国では2017年に現地企業と共同出資で「カカオ農機具バンク」を設立しました。カカオ用の農機具を備えることで、農家の作業量や農機具に対する初期投資・維持費の負担が軽減され、安心してカカオ農業を続けることができるようにしています。

生乳の安定調達に向けた国内酪農家とのパートナーシップ

日本の酪農家は高齢化が進んでおり後継者不足が問題になっています。また、飲料の多様化により牛乳の消費量は減少傾向にあります。これらの市場背景を受け、おいしい良質な牛乳をお客さまに届けるために、その生産元である酪農家や生産者団体と協働し、安定的かつ高品質な生乳の生産支援に努めています。明治グループでは2009年から酪農家の皆さんと共にパートナーシップをスタートしています。

牛乳価値向上

生乳流通と品質管理

高品質な生乳を安定調達するための取り組み

生産現場

  • 牛の飼育環境や飼料の確認
  • 生産者団体へ生乳の風味に関する勉強会の開催

工場搬入時

  • 風味専門パネラーの育成と搬入時の検査徹底

研究所

  • 品質の維持向上に向けた成分、物性などの理化学分析
  • おいしさの評価ならびに情報発信
  • 検査をより正確かつ迅速に行うための技術開発

独自の生産者経営支援活動による酪農家支援

生産基盤支援に向けたディスカッション
生産基盤支援に向けたディスカッション

国内の酪農業において、生乳生産基盤の弱体化が危惧されるなかで、労働力確保や人材育成などのマネジメントに酪農家が苦慮している現状があります。明治グループでは、このような課題の解決に貢献するべく、生産現場の作業性を向上させて農場マネジメントをサポートする独自の生産者経営支援活動(MDA:Meiji Dairy Advisory)に力を入れています。MDAが目指しているのは、従業員にとっては作業の効率化や働き甲斐の向上、経営者にとっては農場全体の生産性向上や優秀な人材確保を実現していくことです。具体的には、明治グループの専門スタッフによるアドバイザリーを通して、従業員一人一人が当事者意識を持ち、農場の無駄の削減や作業の標準化などを継続的に実施する体制づくりを行っています。このMDAの取り組みを今後グループ会社の明治飼糧(株)と協力しながらいっそう推進し、牧場現場の作業改善と経営管理技術の向上によって持続可能な酪農につながるよう努めていきます。

環境や牛の健康に配慮した「明治オーガニック牛乳」

「明治オーガニック牛乳」は、北海道の牧場で有機飼料により大切に育てられた乳牛から搾った生乳のみを使用し、有機JAS規格の認証を受けています。オーガニック牛乳の開発は、1999年から津別町有機酪農研究会の酪農家で検討を開始しました。その後、2006年に当時5軒の酪農家の方々が「有機畜産物のJAS規格」の認証を取得し、北海道限定で「明治オーガニック牛乳」として販売を開始しました。明治グループでは牛乳の販売を通じて、環境や乳牛の健康に関心のあるお客さまに向けて新しい牛乳の価値を提供していきます。

農薬・動物薬の安定供給

農薬・動物薬を安定的に供給することで、安全・安心な農産物・畜産物・水産物の安定供給と生産性の向上に寄与し、農業・畜水産業の更なる発展に貢献していきます。

抵抗性誘導型殺菌剤オリゼメート

「オリゼメート」は、イネの3大病害の一つであるいもち病の防除剤として、1975年に発売されました。植物が持つ病害抵抗性を誘導する著効性と安全性が特長で、水田に手でまくことができ長期の残効性を有することから、農作業の省力化に寄与しています。

非選択性茎葉処理除草剤ザクサ

「ザクサ液剤」は多様な草種に対する除草剤で効果が高く持続期間が長いことが特長です。自然界に広く存在するアミノ酸の一種を成分としており、土壌への影響が少なく、人畜への安全性が高いことが認められています。

関連サイト

環境保全型の新規農薬・動物薬の研究・開発

農薬・動物薬の研究・開発において、世界の農業の発展と食料の安定生産による人びとの豊かな暮らしに貢献するとともに、環境に配慮した安全性の高い製品を創出していきます。

農薬の研究開発

Afidopyropen/開発番号ME5343(殺虫剤)

大豆や野菜の難防除病害虫(アブラムシやコナジラミ)への高い効力があり、分解性の高さ、速効性と効果の持続性を併せ持ちます。特にミツバチへの安全性の高さが期待されています。2018年にオーストラリア・インド・米国で、2019年にはカナダと中国において、農薬登録を取得しました。今後メキシコ、アルゼンチンにおいても農薬登録を取得予定です。
なお、AfidopyropenはMeiji Seika ファルマ(株)(以下 Meiji)と学校法人北里研究所が共同研究で創出した新規農業殺虫剤で、2010年5月にMeijiとBASF社の間で締結されたライセンス契約に基づき、アジアの一部を除く世界各国でBASF社が独占的に開発を進めています。

Fenpicoxamide/開発番号ME5223(殺菌剤)

耐性化が著しい小麦の葉枯れ病に対する特効薬で、長い効果持続性を持ちながら、環境中での分解性の高さがあります。ダウアグロサイエンス社と共同開発中で、2019年に主要市場の欧州で原体の農薬登録を取得しており、同年後半に製剤の農薬登録を取得予定です。

Flupyrimin/開発番号ME5382(殺虫剤)

耐性化が著しいウンカ類とメイチュウ類に高い効力があります。インドの水稲において、両害虫の一括防除による省力化が期待されています。2019年に同国での農薬登録申請を行いました。
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カカオ調達ガイドライン

明治グループでは、「明治グループ調達方針」に基づいて、取引先とともに人権や環境など、社会的責任に配慮したカカオの調達活動に取り組んでいきます。

対象の範囲

消費者向け製品および業務用製品の製造に使用するカカオ

行動指針

  1. カカオ生産国・地域における法令を遵守し、適切な手続きがされているカカオを調達します。
  2. 明治グループ独自の生産支援プログラム「メイジ・カカオ・サポート」の取り組みやWCF(World Cocoa Foundation)との協働を通じて、持続可能なカカオ調達に取り組んでいきます。
    1. (1)人権を尊重した適切な労働環境の確保(児童労働・強制労働の監視など)に努めていきます。
    2. (2)カカオ生産地域における生態系および天然林を含む環境上重要な地域の保全に努めていきます。
  3. サプライヤーに本ガイドラインを周知し、問題があった場合は適切に対応します。
  4. カカオ調達における取り組みについて、毎年報告します。
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パーム油調達ガイドライン

明治グループでは、「明治グループ調達方針」に基づいて、取引先とともに社会的責任に配慮したパーム油の調達活動に取り組んでいきます。

対象の範囲

消費者向け製品および業務用製品の製造で使用する購入パーム油

行動指針

  1. 認証パーム油(RSPO、ISPO、MSPOなど)を優先して使用します。
  2. 認証以外のパーム油を使用する場合は、自社もしくは第三者との協働により、以下(1)~(4)に該当し、持続可能な形で生産されていると認められるものを使用します。
    1. (1)パーム油生産国または地域における法令を遵守し、適切な手続きがされているもの。
    2. (2)人権を尊重した適切な労働環境が確保されているもの(児童労働・強制労働の監視など)。
    3. (3)先住民族等の土地に関する権利が尊重されているもの。
    4. (4)原産地における生態系および泥炭地や天然林を含む環境上重要な地域が適切に保全されているもの。
  3. サプライヤーに本ガイドラインを周知し、問題があった場合は適切に対応します。
  4. パーム油の使用実態の把握と認証パーム油への代替について、毎年報告します。
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紙調達ガイドライン

明治グループでは、「明治グループ調達方針」に基づいて、取引先とともに社会的責任に配慮した紙の調達活動に取り組んでいきます。

対象の範囲

  • 明治グループ製品の包装資材
  • 会社案内、製品パンフレットなどの発行物およびコピー用紙などの事務用品

行動指針

  1. 環境に配慮したFSC®※1、PEFC※2などの森林認証紙、または再生紙を優先して使用します。
  2. 認証紙・再生紙以外の紙については、自社もしくは第三者との協働により、以下(1)~(4)の項目に該当したものを使用します。
    1. (1)原料となる全ての木材は、法令等を遵守して適切な手続がされているもの。
    2. (2)伐採・採取に従事する労働者において、人権を尊重した適切な労働環境が確保されているもの。
    3. (3)伐採・採取にあたって、先住民族等の土地に関する権利が尊重されているもの。
    4. (4)原産地における生態系、泥炭地や天然林を含む環境上重要な地域が適切に保全されているもの。
  3. サプライヤーに本ガイドラインを周知し、問題があった場合は適切に対応します。
  4. 環境に配慮した紙の使用実態の把握と取り組み状況について、毎年報告します。
  1. ※1 FSC®(Forest Stewardship Council®
  2. ※2 PEFC(Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes)