原材料調達

原材料調達に関する目標 人権・環境に配慮した原材料調達

貢献するSDGs

8働きがいも経済成長も 12つくる責任つかう責任 15陸の豊かさも守ろう 17パートナーシップで目標を達成しよう

明治グループサステナビリティ2026ビジョン
活動テーマ

持続可能な調達活動

原材料調達に関する目標

  • 【】内はKPIの対象範囲
  • 明治:(株)明治
    明治G:明治グループ
サステナビリティ活動KPI(2021年度から) 実績 達成目標
2021年度 2023年度 2026年度
国内グループ会社のサプライヤーを対象にしたサステナブル調達アンケートの実施拡大【明治G連結】 2022年度の実施にむけて検討を開始 2021年度までに開始
海外グループ会社のサプライヤーを対象にしたサステナブル調達アンケートの実施拡大【明治G連結】 46社を対象に開始 2022年度までに開始
酪農家の経営に関する支援活動Meiji Dairy Advisory(MDA)の実施【明治国内連結】 475回/年 400回/年
以上
累計1,423回 累計2,150回以上
明治サステナブルカカオ豆の調達比率拡大【明治連結】 42% 65%以上 100%
RSPO認証パーム油への代替【明治連結】 84% 100%
環境配慮紙への代替【明治G連結】 98% 100%

RSPO:Roundtable on Sustainable Palm Oil(持続可能なパーム油のための円卓会議)

人権・環境に配慮した原材料調達

責任あるサプライチェーンの構築

原材料調達に対する考え方

近年、企業は「公正かつ自由な競争ならびに適正な取引、責任ある調達を行う」ことが国際的に求められています。その実現には、自社のみならず取引先を含むサプライチェーン全体で社会的責任を果たし、児童労働や強制労働、環境破壊などの社会課題に取り組む必要があります。
明治グループは「明治グループ調達ポリシー」で人権と地球環境に配慮した調達活動を掲げ、取引先とともに責任ある調達の実現を目指し、付随するリスクに対する予防・軽減策の実行に努めています。さらに2020年6月には、取引先に対して社会的責任を果たすことを求める「明治グループサプライヤー行動規範」を策定し、責任あるサプライチェーン構築に向けて取り組んでいます。
また明治グループはザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)のメンバーとして各種ワーキンググループに参加し、人権侵害や環境破壊など社会課題の解決に向けて、協議を重ね改善に取り組んでいます。

明治グループサプライヤー行動規範 問い合わせ窓口

明治ホールディングス株式会社 サステナビリティ推進部 メールアドレス:sustainability@meiji.com

サステナブル調達アンケートの実施

2020年10月から明治グループの取引先に向け、EcoVadis社の評価システムもしくは明治オリジナル版を活用した「サステナブル調達アンケート」を開始しました。2021年4月には、アンケート分析結果のフィードバックを実施し、今後アンケート実施企業の対象範囲をさらに拡大していく予定です。本アンケートの実施により、サプライチェーン上にある人権や環境に関する課題の有無を把握し、改善が必要な項目がある場合には取引先と連携・対話を進めながら、社会課題の解決とより強固な責任あるサプライチェーンの構築に努めていきます。

アンケート調査項目概要

人権・労働に関する取り組み、安全・健全な職場環境、公正性、環境への配慮、持続可能な調達活動、救済制度の整備と報復行為の禁止などについて質問項目を設定しています。

2020年度の取り組み

2020年6月
  • 明治グループサプライヤー行動規範の策定
  • 取引先※1 563社への行動規範冊子配布
2020年9月~10月
  • サステナブル調達アンケートの実施に向けた、明治グループ調達部門の担当者向け勉強会開催(参加者:31人)
    <勉強会概要>
    取り組みへの理解浸透を図るため、責任あるサプライチェーン構築に向けた明治グループの考え方、調達ポリシー・ガイドライン、サプライヤー行動規範について周知
  • サステナブル調達アンケート実施に向けた、取引先※1 説明会開催(参加企業:74社)
    <説明会概要>
    サプライチェーン上における人権や環境などの課題認識、責任あるサプライチェーン構築に向けた明治グループの考え方、サプライヤー行動規範などについて説明
  • 取引先※1 74社(一次サプライヤー)に対しサステナブル調達アンケートを実施
    <アンケート実施企業内訳>
    • EcoVadis社アンケート回答企業:35社
    • 明治オリジナル版アンケート回答企業:39社
2021年1月~3月 アンケート回答内容の分析

※1(株)明治、Meiji Seika ファルマ(株)、KMバイオロジクス(株)の取引先

2021年度の取り組み

2021年度は、サステナブル調達アンケートの対象を明治グループ各社、(株)明治の委託仕入れ先に拡大するとともに、一次サプライヤーの対象企業を拡大しました。

2021年4月~6月
  • 回答いただいた全ての取引先に対し、アンケート分析結果をフィードバック
  • 取り組みの強化もしくは改善が必要と考えられる取引先には、対応報告書(対応策の検討と対応時期)の提出を依頼
    <対応報告書の提出依頼企業>
    EcoVadis社アンケート 基準点未満の企業:12社
    明治オリジナルアンケート 平均点未満の企業:28社
  • 個別の対話が必要であった取引先2社に関しては、対応策について対話を実施
2021年6月~12月
  • アンケート実施に向けた、明治グループの調達部門および生産部門、マーケティング部門、グループ会社管理部門の担当者向け勉強会開催(参加者:約60人)
  • 下記対象企業に対し、サステナブル調達アンケート実施に向けた説明会を開催
    <アンケート対象企業>
    • 明治グループ:25社(国内拠点:22社、海外拠点:3社)
      (内訳)EcoVadis社アンケート回答:23社、明治オリジナルアンケート回答:2社
    • (株)明治委託仕入れ先企業:46社
      (内訳)EcoVadis社アンケート回答:14社、明治オリジナルアンケート回答:32社
2022年1月~3月
  • アンケート実施に向けた、明治グループ調達部門の担当者向け勉強会開催(参加者:17人)
  • 2021年6~12月実施のアンケート回答内容について分析を実施
  • 一次サプライヤーの対象企業を拡大し31社を選定の上、サステナブル調達アンケート実施に向けた取引先説明会を開催(2022年1月)

生乳の調達

明治グループは、牛乳生産に関しておいしさの追求はもちろんのこと、環境や牛の健康にも配慮した酪農の在り方を支援することも大切な取り組みの一つと考えています。「明治グループ調達ポリシー」「生乳調達ガイドライン」「明治グループファームアニマルウェルフェアポリシー」に基づき、取引先と協働で人権、環境、アニマルウェルフェアに配慮した調達活動に取り組んでいきます。
また(株)明治はグローバル・デイリー・プラットフォーム(GDP)およびJミルクのメンバーとして持続可能な酪農の推進と乳製品の健康価値の訴求などに取り組んでいます。

持続可能な酪農乳業の取り組み

酪農乳業を、もっと持続可能に。ページへリンクします。

生乳流通と品質管理

イラスト:維持向上に向けた成分、物性な高品質な生乳を安定調達するための取り組み・生産現場 牛の飼育環境や飼料の確認、生産者団体への生乳の風味に関する勉強会の開催・工場搬入時 風味専門パネラーの育成と搬入時の検査徹底・研究所 品質のどの理化学分析、おいしさの評価ならびに情報発信、検査をより正確かつ迅速に行うための技術開発
● 生乳の生産地トレーサビリティ

搬入される生乳は生産地までのトレーサビリティを100%確保しています。(国内および海外のグループ連結子会社実績)

● 高品質な生乳を安定調達するための取り組み
生産現場
  • 牛の飼育環境や飼料の確認
  • 生産者団体へ生乳の風味に関する勉強会の開催
工場搬入時
  • 風味専門パネラーの育成と搬入時の検査徹底
研究所
  • 品質の維持向上に向けた成分、物性などの理化学分析
  • おいしさの評価ならびに情報発信
  • 検査をより正確かつ迅速に行うための技術開発

Meiji Dairy Advisory(MDA)による酪農経営支援

MDAは、人材マネジメントにフォーカスし、農場の作業改善や経営管理技術の向上を通して酪農に関わる人の成長を支援する活動です。MDAは農場が経営目標を達成し続ける為に、リーン生産方式に基づきカイゼン文化を定着していく仕組みであり、明治スタッフは農場とともに考え、農場スタッフの気づきを通してより良い環境や仕組みを構築する支援をするアドバイザリーという形を採用しています。さらに、カイゼンの進捗に併せて、アドバイザリーは立ち位置を変えていきます。
2021年5月には「酪農家の経営に関する支援活動MDAを年間400回実施、および2023年度までに累計2,150回以上実施」というKPIを掲げました。こういった活動をより一層強化し、持続可能な生乳生産の実現に貢献していきます。

  2021年度
Meiji Dairy Advisoryの実績 年間 475回
累計 1,423回

Meiji Dairy Advisory(MDA)

カカオの調達

カカオの生産の現場では、木の高齢化や病虫害、農業資材入手の難しさ、栽培技術の周知不足が収穫減につながり、十分な収入を得ることができなかったり、国や地域によっては、児童労働や森林減少という社会課題にも直面しています。こうした状況を改善して、カカオ生産を持続可能とし、おいしいチョコレートを安定的に届けることが、meijiの使命です。

明治グループは、2026年度までに、農家支援を実施した地域で生産された「明治サステナブルカカオ豆」の調達比率100%を目指しています。「明治グループ調達方針」および「カカオ調達ガイドライン」に基づき、サプライヤーと連携しながら、人権や環境に配慮した調達を行い、カカオ豆の生産地域や農家が抱える課題を解決し、持続可能なカカオ豆生産の実現に貢献していきます。

  2021年度
明治サステナブルカカオ豆調達比率(%) 42

持続可能なカカオ生産への取り組み

カカオづくりを、もっと持続可能に。ページへリンクします。

メイジ・カカオ・サポート

2006年にスタートした明治独自のカカオ農家支援活動「メイジ・カカオ・サポート」では、9カ国のカカオ産地に直接足を運び、現地の農家のさまざまな課題に合わせた支援を行っています。

メイジ・カカオ・サポート

外部パートナーとの支援活動

世界中の外部パートナーと手を取り合い、カカオ農家への物質的・技術的支援、児童労働・強制労働撲滅、そして森林保護など、多岐にわたるアクションを行っています。

外部パートナーとの支援活動

森林保護活動

10年以上に渡り、カカオ豆の共同品質研究を行うブラジル・トメアスーのカカオ農家とともに森をつくる農業「アグロフォレストリー農法」に取り組んでいます。

森林保護活動

パーム油の調達

パーム油は熱帯地域で栽培されるアブラヤシから採れる植物油脂で、加工食品の原料などの用途に幅広く使われていますが、パーム油の主要な生産国であるインドネシアやマレーシアでは、農園の乱開発による森林の減少や、泥炭地の破壊など人権や環境にかかわる社会問題を抱えています。「パーム油調達ガイドライン」では、NDPE方針(No Deforestation, No Peat, No Exploitation=森林減少ゼロ、泥炭地開発ゼロ、搾取ゼロ)を支持し、「明治グループ調達ポリシー」に基づいて、取引先とともに社会的責任に配慮したパーム油の調達活動に取り組むことを規定しました。

  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
認証パーム油の割合(%) 1 7 21 68 84

国内および海外の明治グループの工場で調達する油脂原料に占める認証パーム油の割合

認証パーム油の導入推進

明治グループは、2016年にRSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟し、2022年10月までに国内19工場、海外5工場でRSPOサプライチェーン認証を取得しました。2021年度に調達したパーム油・パーム核油の調達数量の84%は、マスバランス方式によって物理的に認定されたRSPO認証パーム油でした。今後も明治グループの工場の認証取得を推進し、原料サプライヤーの理解と協力を得ながら、RSPO認証パーム油の割合を2023年度までに100%にすることを目指していきます。さらに、製造委託先にも環境影響への理解と協力を求め、RSPO認証の原料を優先して使用していく取り組みを進めていきます。
また、ザ・コンシューマー・グッズ・フォーラム(CGF)の日本サステナビリティ・ローカル・グループ(JSLG)にメンバー企業として参加し、パーム油の生産現場の課題や認証制度、企業の取り組みについての情報収集と共有に取り組んでいます。2019年にはパーム油の原産国であるマレーシアの農園を視察しました。

写真:パーム油の生産現場
RSPO Annual Communication of Progress(RSPO年次進捗報告)

パーム油のトレーサビリティの確認

調達するパーム油の生産地域で、森林減少や泥炭地破壊、搾取などが行われていないことを確認するために、搾油工場までのトレーサビリティの確認に取り組んでいます。2021年下半期(7月~12月)に調達したパーム油の量の75%について上流の搾油工場を確認しました。

紙の調達

自社の製品や各種印刷物などに使用する紙原材料において、「明治グループ調達ポリシー」および「紙調達ガイドライン」に基づき、取引先と協働で人権・環境に配慮した調達活動に取り組んでいきます。

  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
森林認証紙(FSC, PEFC)および古紙を含む紙原材料の使用率(%) 55.3 60.3 77.0 98.4
  • ※1製品の容器包装用紙が対象。
  • ※22020年度までは国内グループ会社が対象(2019年度よりKMバイオロジクス(株)を含む)。2021年度よりグループ全体が対象。

環境に配慮した紙の使用拡大

製品の容器包装や各種印刷物などで、FSC®※やPEFCなどの森林認証を受けた紙など環境配慮紙の使用拡大を進めています。2023年度までにグループ全体で生産する製品の容器包装に使用する紙において、環境に配慮した紙原材料100%使用を目指しており、2021年度内で98%(国内グループ全体では100%)の切替が完了しました。製品の容器包装と同様に、各種印刷物(会社案内、各種報告書)や事務用品(名刺・封筒・紙袋等)・販促資材においても環境配慮紙への切替を推進しています。

FSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会):責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とする、独立した非営利団体であり、国際的な森林認証制度を運営している。

FSC®認証紙を使用している主な商品と使用拡大に向けての取り組み

「明治おいしい牛乳 900ml」「きのこの山」「たけのこの里」など多くの商品で環境に配慮紙を使用しています。
また、2020年10月には、FSC認証紙の使用拡大に向けてヨーグルトやチョコレートの生産工程におけるFSC®-COC認証(ライセンス番号:FSC®-C159538)を(株)明治が取得しました。

写真:FSC®認証マークとFSC®認証紙を使用している主な商品

COC(Chain of Custody)認証:加工流通過程の管理で、FM(森林管理)認証を受けた森林から産出された木材やその他適切な森林資源の使用につながる原材料を使用した製品を、適切に管理・加工していることを認証する制度

関連サイト

FSC®