第7回 ESGアドバイザリーボード(2024年)
- 開催日:2024年8月21日
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参加者:
【社外有識者】
上垣内 猛氏(株式会社 J-オイルミルズ 取締役専務執行役員 COO)
小木曽 麻里氏(SDGインパクトジャパン Co-CEO)
末吉 里花氏(一般社団法人エシカル協会代表理事)
ピーターD.ピーダーセン氏(特定非営利活動法人ネリス代表理事、当社社外取締役)
【明治ホールディングス株式会社】
川村 和夫(代表取締役社長 CEO)
松岡 伸次(常務執行役員CSO)
山縣 洋一郎(経営企画部長)
山下 舞子(コーポレートコミュニケーション部長)
森田 次郎(サステナビリティ推進部長)
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意見交換
議題1:カカオ事業における、商品ブランドのサステナビリティ訴求パッケージ展開について
議題2:生乳(原材料)に対するサステナビリティの取り組みと将来の商品化の可能性について
議題3:meijiサステナブルプロダクツの社内認定制度をお客さま価値に変換するには
議題1:カカオ事業における、商品ブランドのサステナビリティ訴求パッケージ展開について
エシカル消費の市場創出に向けて、商品の背景にあるサステナブルなストーリーを消費者に分かりやすく伝え、巻き込んでいくことが重要
有識者ご意見
- これまでの「価格」や「品質」などは維持しつつ、サステナビリティの要素を商品に組み入れることが重要。
- 商品の購入を通じて消費者がサステナビリティ活動に参画できるような仕掛けができると良い。
- 会社として、自分たちが消費者を教育するぐらいの気概を持つことも必要。
長年取り組んでいるカカオ農家支援活動をパッケージで分かりやすく表現し、消費者の共感や信頼を獲得しながら、私たちの活動に参画していただけるよう、検討していきます。
議題2:生乳(原材料)に対するサステナビリティの取り組みと将来の商品化の可能性について
GHG対策を進め、日本の酪農における低カーボン化をリードしていくことと同時に、消費者への酪農におけるサステナビリティを啓発していくことが明治グループの役割
有識者ご意見
- 酪農業界全体に向けてGHG削減を働きかけていくことは、社会的意義がある。
- 消費者に向けて、牛乳や乳製品に関わる地球の環境問題やその課題解決に向けた明治の取り組みをコミュニケーションすることが重要。
- 低カーボンへの取り組みは、すぐに商品に結び付かなくとも、明治の姿勢としてコーポレートブランディングにつなげることが大事。
GHG削減は、酪農業界と乳業界の双方にとって重要な社会課題と認識しています。課題解決に向けて、業界全体でそのメリットを共有しながら、長期的な視点で取り組んでいくとともに、明治の取り組みについて消費者にコミュニケーションを図っていきます。
議題3:meijiサステナブルプロダクツの社内認定制度をお客さま価値に変換するには
サステナブルな商品の創出とともに、コーポレートブランドとして消費者とコミュニケーションし、選ばれる明治へ
有識者ご意見
- 社員のサステナビリティの意識向上を目的に社内制度を運用するのは非常に有効。
- 消費者がエシカルな選択をするためには、その商品の何がサステナブルなのかが分かるように可視化し、情報を分かりやすく伝えることが重要。
- meijiサステナブルプロダクツ社内認定制度の基準を満たす商品が増えていく過程を含めて、消費者へコミュニケーションしていくと効果的。
商品を通じた社会課題の解決が求められる時代であり、長く愛される商品にするためにはサステナビリティの観点が不可欠であると認識しています。meijiサステナブルプロダクツの社内認定制度を活用しながら、商品のサステナブル化を推進していきます。