治療用ミルク「特殊ミルク」の製造に長年にわたり寄与し、厚生労働大臣より感謝状が授与
2023年1月13日
(株)明治は、長年にわたり特殊ミルクを製造し、社会に提供し続けていることに対し、厚生労働大臣より感謝状を受領しました。(株)明治は乳幼児用ミルクのトップメーカーとして培ってきた知見を生かし、代謝の異常やアレルギーなどにより母乳や市販の粉ミルクを飲めない乳幼児のたしかな発育に貢献するため、1980年より特殊ミルクの生産を続けています。現在、国内で供給される特殊ミルクの約7割を(株)明治が生産しています。
明治グループはこれからもこうした活動を通して、ミルクを必要とするすべての乳幼児のたしかな発育に貢献し、世界の人々が笑顔で健康な毎日を過ごせる未来社会の実現を目指していきます。
なお、当感謝状は森永乳業株式会社、雪印メグミルク株式会社へも授与されています。
(株)明治リリース■特殊ミルクとは
先天性代謝異常症やミルクアレルギーなどの乳幼児の栄養摂取のために、栄養成分を調整した治療用ミルクです。私たちは“代謝”という体内のしくみによって、食べもの(栄養素)をエネルギーなどにかえて生きていますが、およそ数万人に1人の割合で、この代謝に必要な酵素が生まれつき欠乏している赤ちゃんがいます。特殊ミルクは、このように栄養摂取にあたり特別な配慮や治療管理が必要な赤ちゃんにとっては、1日たりとも欠かせない非常に大切なミルクです。
<(株)明治が製造する特殊ミルク>
品目数 : 20品目
(登録特殊ミルク11品/全20品、登録外特殊ミルク:5品/全10品、市販品:4品)
供給量 : 23.0トン/全体供給量33.4トン
特殊ミルクには、国の助成事業として無償で先天性代謝異常症などの方に提供する「登録特殊ミルク」と、企業が無償で代謝異常や神経疾患などの方に提供する「登録外特殊ミルク」、企業がミルクアレルギーなどの方向けに販売する「市販品」、調剤薬局で代謝異常などの方向けに販売される「医薬品」があり、(株)明治が最も多くの「登録特殊ミルク」「登録外特殊ミルク」を製造し、提供しています。
【参考】
■日本の「代謝異常児等特殊ミルク供給事業」について
特殊ミルク供給事業は、国から助成金を受けた社会福祉法人 恩賜財団母子愛育会の「特殊ミルク事務局」などが管理をしています。新生児マススクリーニングで発見される先天性代謝異常症の治療に必要な特殊ミルクを安定的に供給することを、最大の目的としています。
特殊ミルクの入手にあたっては、医療機関が特殊ミルク事務局へ申請し、審査・承認を経て、製造企業から医療機関へ発送し、医師から患者さんの手に渡ります。欠かすことができないことから、「特殊ミルク事務局」との連携や、綿密な生産計画、在庫管理、品質管理のもと事業を行っています。
■新生児マススクリーニング
明治グループのKMバイオロジクス(株)では、40年以上前から、熊本を始めとする九州3県からの委託を受け、マススクリーニングを実施しています。年間約6万5千人分という検査数は、国内第2位の規模です。