景気減速と少子高齢化の時代へ
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1990年代、日本は平成不況へ突入します。少子高齢化社会を迎えて、子どもを主なターゲットとしていたお菓子は販売数減を余儀なくされ、医薬品は生活習慣病などに対応する薬剤へのニーズが急速に増しました。
こうした市場・消費者層の変化に加え、情報技術の急速な進歩、流通・小売りの仕組みの変化もあり、さまざまな企業が事業戦略の見直しを余儀なくされました。当社もまた、従来以上に時代のニーズに沿った商品や販売方法を考え、新たな体制を構築していきます。
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健康・栄養医薬品
日本初のMRSA感染症治療薬
「ハベカシン」発売 -
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イノベーション食品
「明治北海道十勝スライスチーズ」
「明治北海道十勝カマンベールチーズ」発売「明治北海道十勝」ブランドは、まだ世の中にチーズが浸透していない時代から、北海道の十勝地域が育んだ生乳で、日本人に合わせて開発し、日本のチーズ文化を創ってきました。
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「明治エッセルスーパーカップ
超バニラ」発売 -
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健康・栄養イノベーション
流動食「メイバランス」発売高齢化の波を受けて
明治グループは1986年に流動食事業へ本格参入し、1990年代に入ると、高齢化への対応として、流動食・介護食を積極展開します。中でも1995年に発売した「メイバランス」は、牛乳たんぱくをベースに、アミノ酸バランスに優れた乳清※などを加えたもの。乳清は熱に弱く工業利用されることが少なかった原料ですが、当社が蓄積してきた乳製品の加工・製造技術が開発に活かされました。
※牛乳から脂肪分やたんぱく質を取り除いた水溶液
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医薬品健康・栄養
ジェネリック医薬品に本格参入毎日、安価に使用できる薬剤を
高齢化が進み、生活習慣病が広がるなかでは、日々用いる医薬品の購入コストも大きな負担です。そこで注目を集め始めたのがジェネリック医薬品でした。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許期間が切れた後で、同じ有効成分、投入経路を前提につくられる薬剤です。特許料や開発のコストが抑えられるため、より安価に販売することができます。海外では当時から一般的な選択肢でしたが、日本ではまだ普及が進んでいませんでした。
こうした中、当社は他社に先駆けてジェネリック医薬品に本格参入。もともと強みとする感染症や中枢神経系の2領域を中心に据え、1995年に関節機能改善剤「アダント」「アダントディスポ」、1997年に抗ウイルス化学療法剤「ビクロックス」を発売し、さらなるラインナップ拡充に取り組みました。 -
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健康・栄養食品
「チョコレート効果」発売
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健康・栄養医薬品
国内初の抗うつ剤
「デプロメール」発売 -
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健康・栄養イノベーション食品
機能性ヨーグルトをラインナップ乳酸菌の力で健康ニーズに対応
健康への志向はますます高まり、明治グループでもこれに応えるべく、機能性食品の開発を進めました。明治プロビオヨーグルトとして、2000年に「明治プロビオヨーグルトLG21」、2009年に「明治プロビオヨーグルトR-1」、2015年に「明治プロビオヨーグルトPA-3」と、乳酸菌が持つ独自の特性を活かした商品を世に送り出し、ヨーグルトブームをけん引しました。
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「明治おいしい牛乳」発売
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グローバル
「メイジ・カカオ・サポート」開始
明治グループ独自のカカオ農家支援活動「メイジ・カカオ・サポート」を世界9カ国で展開し、カカオ豆生産の持続可能性の実現に向けた取り組みを行っています。
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健康・栄養イノベーション食品
「明治ほほえみ らくらくキューブ」発売世界初のキューブ形状で手間を軽減
明治グループが実施してきた全国母乳調査などの結果に基づき、最適の成分を追求して、4年近くをかけて開発された「明治ほほえみ」。このさらなる発展形として開発されたのが「明治ほほえみらくらくキューブ」でした。
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この商品は、粉ミルクを固めるための添加物を加えずに、キューブの形に成形したものです。従来の顆粒タイプと同じ栄養機能でありながら、計量時の失敗や手間を解消し、簡単に利用できるようになりました。 -
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meiji
世界の医療現場でも有名です
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1990年代、明治グループはジェネリック医薬品に注力する一方、従来通り自社での医薬品開発も続けます。その成果として生まれた経口抗生物質「メイアクト」は、従来の類似製品で弱点となっていた黄色ブドウ球菌などに強い効果を発揮することが注目され、たちまち当社の医薬品におけるトップブランドへと成長しました。
海外でもその効能は評価され、1997年に韓国で本商品が発売されたのを皮切りに、中国、タイ、スペイン、インドネシア、トルコ、サウジアラビア、イタリアなどでも販売を開始しました。現在では20以上の国と地域で使用されています。meijiと聞いて、「お菓子の会社」とは分からなくとも、「薬の会社」だと思い当たる…そんな地域もあるかもしれません。