株主優待の寄贈レポート

今年度は、4年ぶりに被災地で活動している団体および障がい者支援団体を訪問し、株主さまから寄贈いただいたお菓子を直接お届けしました。
多くの寄贈先の中、4つの団体にご協力いただきましたので、ご報告いたします。

東京から新幹線、JR大船渡線、電車に代わるBRTというバスを乗り継いで陸前高田駅に到着。駅前には隈 研吾さんデザインの建物「陸前高田アムウェイハウスまちの縁側」が構え、その中の一角に『きらりんきっず』がありました。東日本大震災後に高台になった場所に建設され、日当たりのよい室内はお子さんたちの活動に最適な空間となっていました。2006年から子育て支援の団体として立ち上げられ、2011年の震災ではスタッフの方々全員が被災されたものの、乳幼児を抱える親子のよりどころの必要性を強く感じ、同年4月には活動を再開されました。その後も頻繁にイベントを開催し、町の方々がコミュニケーションを取りやすい環境を提供し続けているとのことでした。

長崎空港からバスとタクシーを乗り継ぎ、『キッズステーションあいの』と『ワークセンターあいの』を訪問いたしました。『キッズステーションあいの』では、お子さんたちの発達にあわせ日常生活をサポートする療育的支援や、学習を習慣化できるよう支援しています。また、『ワークセンターあいの』では、障がいの特性を把握した上で贈答用の菓子箱の作成やアイロンプレス等の就労支援を行っています。訪問当日、『キッズステーションあいの』では元気のいいお子さんたちが遊具で遊ぶ等様々なことに興味関心を持って活動していました。おやつの時間になるとみなさん集まってきて、スタッフの方から嬉しそうに分けてもらい、目や耳でも楽しみながら大切に食べていました。

高松空港からバスで約1時間、宇多津駅から徒歩数分で『メロディー』に着きました。元は衣料品の店舗だったという建物は、内装がログハウスのような開放的なつくりになっていて、お子さんたちが走り回る格好の場所となっていました。宿題や課題に取り組んでいる子、ボール遊びをしている子等様々でしたが、隣でボール遊びをしていてもしっかり課題をこなしている姿は、微笑ましい光景でした。2021年からは『フリースペースじゆうだ』も開設して何からも縛られない安心して過ごせる居場所をつくり、食事の提供や相談窓口を設置し、当事者はもとより保護者にも向き合っているとのことでした。利用者が増加傾向にあり、今後この活動をより長く続けられることを目標に頑張っていきますとのことでした。

出雲空港よりバスで約30分移動し、「ばたでん」と言われる単線の一畑電車に乗って、山と田んぼに囲まれた駅にて降車。田んぼに挟まれた道を進んでいくと、『コミュニティサポートいずも』に到着しました。こちらは、お子さんたちの放課後支援だけで10の事業所、約200名のスタッフが所属する大きな組織体制で活動しています。スタッフの勤務形態や働きやすさを重視し、また事業所内で医療的ケアの研修を行う等人材育成にも力を入れていらっしゃいます。伺った『コミュニティサポートいずも 大社事業所』では、ハロウィンの飾り付けがされていている開放的なお部屋の中で、お子さんたちは個々のペースで元気に活動されていましたが、写真撮影の時は少々恥ずかしそうでした。